オルガンパートをエレクトーンで演奏 混声合唱団 東京ハルモニアシンガーズ 第3回定期演奏会

東京ハルモニアシンガーズは2011年10月にネット公募で集まったメンバーが大半を占めるまだ若い混声合唱団です。その昔、東京荒川少年少女合唱隊の一員だった葭田晃先生を指導者に仰ぎ、ほぼ9ヵ月ごとに定期演奏会を行ってきました。第1回は2012年10月にモーツァルトの「雀のミサ」と「レクイエム」、2013年7月にモーツァルトの「戴冠ミサ」とフォーレの「レクイエム」。この2回はともにオーケストラ伴奏での演奏でした。

第3回の曲目はブラームスの「ドイツレクイエム」。これまでの2回の演奏会でも「この人数でこの曲を?」と言われながら高評価をいただくことができた実績を胸に、40名に満たない人数で演奏することとなりました。

ブラームスはこの曲にピアノ連弾版の伴奏も残してくれています。そこで、新進のピアノデュオ「レ・クロシェット」を迎え、オーケストラのオルガンパートを日頃の練習のピアニストを務めてくださっている金澤亜希子先生にお願いしました。ピアニストでもあると同時にオルガニストでもある金澤先生にはエレクトーンでの演奏は勝手が違うところも多々あったようですが、試弾やリハーサルなどヤマハエレクトーンシティ渋谷の方々の厚いサポート体制に支えられて好評のうちに本番を歌い上げることができました。

私どもはこのあと来年の1月にはヴェルディの「レクイエム」、その後はヘンデルの「メサイア」、プッチーニの「レクイエム」やロッシーニの「小荘厳ミサ曲」などに取り組んでいく予定でおります。週に1回の練習を地道に積み重ねつつ、質の高い演奏を聴いていただけるようこれからも精進していきたいと思っています。

山本厚子

エレクトーン演奏/金澤亜希子

2014年4月29日 渋谷文化総合センター大和田さくらホール