ミュージカル合唱にマイクを導入する初の試み あこや会合唱団 第20回定期演奏会

あこや会合唱団は昭和49年に結成され、創設から43年を経た歴史ある合唱団である。現在団員は20名。月2〜3回の練習と練習後の反省会(飲み会)を週末の楽しみとして満喫している。指揮者・伴奏者を団員の中から出すことで「手作り感」にもこだわり、練習においてはメンバー全員でワイワイ意見を出し合いながら指揮者とともにすべての歌を自分たちで作り上げていくという稀有な姿勢を取っている。

6月11日に練馬文化センター小ホールにおいて、第20回定期演奏会を開催した。20回の節目のイベントということで、合唱団として、お客さまにとって、そして、団員にとっても印象に残る演奏会のプログラムを、と考えた。

あこや会合唱団結成の動機となり、合唱団名の由来にもなった、混声合唱の古典的名曲「水のいのち」(高田三郎作曲・髙野喜久夫作詩)、懐かしのJ-POPセレクション、そして最終ステージにあらゆる世代の方にとって最も有名なミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』を取り上げた。

『サウンド・オブ・ミュージック』については今ステージ用のオリジナルアレンジ、そして、エレクトーンによるオーケストラ的伴奏を計画当初から想定した。

過去には『レ・ミゼラブル』やJ-POPなどをエレクトーン伴奏で演奏したことがあったが、合唱にマイクを導入し、PAを通して臨むことは初の試みだった。

当日までわからない慣れない音の聞こえ方や、それに対応した歌い方、演奏会全体を考えた際のピアノ伴奏ステージとの音響バランス…と、不安要素は山ほどあったが、本番はPAスタッフとミュージカル伴奏に長けた奏者のお力で、コーラスと伴奏の絶妙なバランスをとっていただき、無事終演することができた。

お客さまにも、合唱団員にも、印象に残る演奏会を実現できたと感じており、第30回定期演奏会開催(!?)に向けて、団員一同楽しみながら続けられればと思う (随時、団員募集中…!!)。

団長/菊地哲朗

エレクトーン演奏/菊地友夏

2017年6月11日 練馬文化センター小ホール