指揮者 荒谷俊治 米寿記念コンサート 東京コールフェライン第33回定期演奏会

東京コールフェラインは1981年7月指揮者荒谷俊治氏の親しみやすい人柄と音楽に惹かれてさまざまな「合唱大好き人間」により結成。ともに歌う愉しみと和気あいあいの雰囲気の中により豊かで高度な音楽を目指しています。創立以来、37年間、ジョイントコンサートや賛助出演など意欲的な演奏活動を続け、レパートリーは、パレストリーナ、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、シューベルト、ブラームス・ブリテン、ジョン・ラターなどの名曲の数々をはじめ、オペラの合唱曲から現代邦人作品まで取り組んできました。

エレクトーンでの演奏会も今回で4回目です。前回から小倉里恵さんにお願いしています。小倉さんの“単なるエレクトーン奏者”の枠を超えた音楽作りに接し、演奏もエレクトーンとピアノの絶妙な合わせにより、オーケストラを超える充実した演奏ができたと自負しております。

今回のメインステージに選んだのは、今年が「没後150年」ということで注目を浴びているジョアキーノ・ロッシーニ。ロッシーニはイタリア人ですが、音楽家としてはパリで大活躍した作曲家です。たくさんのオペラの作曲を成し遂げ「大作曲家」の地位を築きました。ロッシーニ作曲の「スターバト・マーテル」(哀しみの聖母)を若い4人のソリスト(高橋維・長谷川忍・中嶋克彦・加来徹)とともに歌いました。若手とはいえ今や日本を代表する歌い手による演奏は、公演後も話題にのぼるなど、好評を博しました。また、小倉里恵さんとの出会いを期待しております。

著・渉外/佐藤温子

エレクトーン演奏/小倉里恵

2018年9月15日 紀尾井ホール