フォーレ「レクエイム」を2台のエレクトーンで演奏 コール・フロイント第45回定期演奏会

9月16日、コール・フロイントは第45回定期演奏会を杉並公会堂大ホールにおいて、お客様約800名をお迎えし、盛大に開催いたしました。今回のプログラムは、第1ステージに大中恩「島よ」、第2ステージに信長貴富編曲「7つの子ども歌」、第3ステージがフォーレの「レクイエム」でした。

「島よ」は私の得意なプログラムで、過去の何回かの演奏と比べても満足のいく出来でした。第2ステージは塚田真夫の指揮により、編曲の面白さを十分に味わっていただけたと思います。メインステージの「レクイエム」は、2台のエレクトーンと二人のソリストを迎え、オーケストラのような響きに乗って、感動的な演奏をすることができました。

伊藤佳苗氏と塚瀬万起子氏のエレクトーンは、伊藤佳苗氏の編曲により望外の効果を出すことができました。曲のはじめのエレクトーンのフォルテシモに続いて、ピアニッシモによる天国から響いてくるような柔らかい合唱は、心震えるような感動を覚えました。

ご来場いただいた音楽専門家の方々からも、「柔らかい合唱の響きと2台のエレクトーンを使ったことによるオーケストラ的な効果が見事にマッチして素晴らしかった」とお褒めのお言葉を頂戴しました。私は特に、「LIBERA ME」の中盤、金管楽器の叫びとフォルシモで歌われる合唱との掛け合いのところや、後半の打楽器の伴奏などが効果的であったと思います。

ソプラノの簗瀬彩加氏、バリトンの吉永研二氏もそれぞれ見事な独唱で合唱に花を添えてくれました。

「合唱は感動の共有である。」

多くの人々のご協力により、この感動的なステージを持てたことに心から感謝し、今後ともますます皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

著・主宰・常任指揮者/下田正幸

エレクトーン演奏/塚瀬万起子、伊藤佳苗

2018年9月16日 杉並公会堂大ホール