3つの女声合唱団と有志による LaLa VOCE

LaLa VOCEは2年前、プッチーニ作曲「ミサ ディ グロリア」を歌う目的で、指揮者・宮寺勇氏の率いる3つの女声合唱団と有志のメンバーで結成されました。

オペラの作曲家として有名なプッチーニですが、この曲は彼が22歳の時に、管弦楽付きミサ曲として作曲され大成功を収めました。しかしその後、1951年アメリカ人の神父により再発見されるまで、長いこと忘れられていました。この曲の存在を知った宮寺氏は、「この作品をぜひともたくさんの方に知ってもらいたい。聴いていただきたい」という想いから作曲家の井川丹氏に編曲を依頼して《女声版》「ミサ ディ グロリア」ができました。

休憩後、場内の照明が落とされお客様も席にお着きになったとき、キリエ〈我を憐れみたまえ〉の冒頭、美しいヴァイオリンの音色が静かに響き渡ると、観客が一斉に息を呑み、場内の空気が一変しました。続いて合唱が重なり、フルートやクラリネットが加わり、トランペットが華やかに鳴り、様々な楽器の音を楽しみつつ、40分の大曲を演奏し終えました。

演奏会関係者、たくさんのお客様からもご好評をいただくことができました。エレクトーンによる表現の多様性、音の奥行きなど、私たち合唱団員も改めて認識いたしました。エレクトーン奏者の大畑氏、今野氏、お二方に心より感謝申し上げます。

2020年、秋の演奏会では、サン=サーンス作曲「レクイエム」を演奏する予定です。ご来場お待ちしております。

著・代表/鈴木えり子

エレクトーン演奏/大畑莉紗、今野花香

2018年10月20日 さいたま市文化センター大ホール