シューベルトのミサ曲をエレクトーン伴奏で演奏 三友合唱団 第58回定期演奏会

三友合唱団は昭和21年3月、日本橋三井ビル内に三井グループの人を中心にした勤労者の合唱団として創立されました。現在はそれにこだわらず各年齢層の団員で構成されています。

創立72年目を迎えた今回、前半は林光編曲による『日本叙情歌曲集』、大中恩作曲「風のうた」の邦人合唱曲。そして後半は、シューベルトの「ミサ曲第2番 ト長調」というプログラムでした。

「ミサ曲第2番 ト長調」は、18歳の青年シューベルトの手によるものですが、シューベルトらしいシンプルながら美しい旋律、和声に溢れています。原曲は弦楽合奏、オルガン、合唱そして独唱のための曲で、今回はエレクトーンとピアノの伴奏で演奏しました。Gloriaでのティンパニを模した輝かしい響き、BenedictusやAgnusDeiにおける弦楽合奏の美しさを、エレクトーンの持てる多彩な機能でオーケストラのような表現を行うことができました。

ご来場いただいた方からは、「エレクトーンが合唱、独唱と一体となって豊かな音楽を作り出していた」「エレクトーン、ピアノそれぞれの特性を活かして美しいハーモニーだった」といった声が寄せられました。エレクトーンを担当された塚瀬万起子さんの音楽づくりに支えられ、メインステージを成功のうちに終えることができました。

次回の定期演奏会は、フォーレの「レクィエム」を予定しています。エレクトーンとともにこの曲の素晴らしさを皆様に提供できればと考えています。

著・団長/滝川潔

エレクトーン演奏/塚瀬万起子

2018年10月20日 中央区立日本橋公会堂