OBOG含め総勢80名で「レクイエム」を演奏 東京学芸大学混声合唱団 第56回大野徹也先生御退官記念 定期演奏会

東京学芸大学混声合唱団は、大学公認サークルとして、学芸大生を中心に40人ほどで活動しています。毎年12月に定期演奏会を開催しており、今回は武蔵野市民文化会館大ホールにて、千原英喜『ある真夜中に』、松本望『天使のいる構図』、フォーレ『レクイエム』の3つの組曲を演奏いたしました。

第3ステージのフォーレ『レクイエム』は、これまで長きにわたって当団の顧問を務められた大野徹也先生の御退官を記念し、大野先生の指揮のもと、OBOGの皆さんと共に総勢80名超の出演者により演奏いたしました。

伊藤佳苗先生と塚瀬万起子先生のエレクトーンによる伴奏は、重厚な低音から美しい高音まで多彩な音色を用いて、演奏を彩ってくださいました。ソリストを務めてくださった金見美佳先生と石崎秀和先生の熱演もあり、大野先生の当団でのラストステージを飾るにふさわしい、素晴らしい演奏となりました。

また、アンコールでは信長貴富作曲「リフレイン」の弦楽合奏・ピアノ伴奏版を、エレクトーンとピアノによる伴奏で演奏いたしました。ピアノ伴奏版が有名な曲ですが、弦楽の響きが加わることで音楽がより強い意味を持って届けられたように感じます。「何度でも繰り返すこの今は一度だけ」という詩は、1年間共に活動してきた仲間と、そしてこの団の伝統を紡いでこられた先輩方との一期一会の演奏に対する私たちの思いと重なり、大きな感動をもった演奏として結実したのではないかと思います。

ご来場いただいた皆様、また、演奏会開催にあたりお力添えいただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。

なお、YouTubeにて当団の演奏音源が公開されています。今回の演奏会からも数曲公開されていますので、ぜひお聴きください。

https://www.youtube.com/user/gakugeikonsei

著・2018年度正学生指揮者/石亀敦

エレクトーン演奏/塚瀬万起子、伊藤佳苗

2018年12月15日 武蔵野市民文化会館大ホール