エレクトーン2台の演奏はまるでオーケストラ LaLa Voce サン=サーンス「レクイエム」演奏会

9月11日、さいたま市文化センター大ホールに於いて、指揮者、宮寺 勇氏率いる5つの合唱団によるグループ“LaLa Voce”とエレクトーンとの共演でサン=サーンス「レクイエム」演奏会を開催いたしました。コロナウイルスの影響により、1年遅れての開催となりました。しかし、奇しくも2021年は、サン=サーンス没後100年に当たります。

今回の演奏会では、フランスの作曲家サン=サーンスと、フォーレの作品を取り上げました。

1部は、創立30周年を迎えた“女声合唱団悠“がフォーレの「モテット」「ラシーヌの雅歌」を、ピアノ伴奏(片桐春香)で演奏。

2部の「交響曲3番op 78」ではエレクトーン奏者・大畑莉紗、川島容子両名の息の合ったすばらしい演奏を披露していただきました。

3部のサン=サーンス「レクイエム」は、エレクトーン2台の音がまるでオーケストラのようで、ホールが教会の大聖堂のように思えました。1曲目のキリエから8曲目のアニュス・デイまで、静かな緊張感を保ったまま演奏されピアニッシモの「アーメン」で混沌とした雰囲気のまま終わります。一転して、アンコール曲、サン=サーンス「アヴェ・マリア」はハープの音色で軽やかに始まり、ルノワールの絵のような明るく柔らかな雰囲気で幕を閉じました。

コロナ禍での開催は、さまざまな対策が必要でした。3部のステージでは約100名がステージに立ちます。舞台担当の方と相談し団員の間隔を保つため、オーケストラピット(156席分)をステージの高さまで上げて、舞台を広げることにしました。

マスク着用、参加者の減少など困難を乗り越えての開催でしたが、団員、関係者、お客様からの反応も良く「聴きに来てよかった」「またエレクトーンとの共演を望む」といった声が多数寄せられています。関係者の皆様、ご来場いただいたお客様、応援してくださった方々に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

著・代表/鈴木えり子

エレクトーン演奏/大畑莉紗、川島容子

2021年9月11日 さいたま市文化センター大ホール