2台のエレクトーンが大活躍! 第24回 国民文化祭 はばたく静岡2009 参加ミュージカル 『ありがとう 北里先生~伊東だけが知っている北里柴三郎物語~』

国民文化祭……毎年県持ち回りで開催されている国の行事のひとつで、文化の祭典。今年は静岡県で、10月24日~11月8日に県内各市町村でさまざまな催しが行われ、わが故郷・伊東でもこのミュージカルが開催されました。

世界的細菌学者、北里柴三郎は明治44年に伊東に別荘を造りました。邸内に温水プール(千人風呂と呼ばれた)を作り、温泉療法の研究もしていたのです。そればかりでなく、橋を架けたり、道路の整備のための資金提供や鉄道の誘致にも力を注ぎました。北里先生は、伊東温泉の大恩人なのです。このお話をミュージカルにして広く伝えよう!と、このミュージカルは作られました。

脚本・演出:大島尚志、作曲:西山淑子、振付け:岡崎清美、そして出演は、市民のみなさん、小学生から85歳までの70名。ボランティアスタッフ50名。参加者のほとんどは、歌なんか歌ったことない、お芝居なんて初めて、という方たち。約1年、熱心に稽古を続け、本番には皆立派なミュージカル俳優・女優に変身していました。

そして、演奏は作曲者自身と福地奈津子で、2台のエレクトーンで務めました。2台エレクトーンという編成は、ミュージカルのような舞台作品には最適と思います。二人というのが、意思疎通もスムーズで小回りが利いてとても良いのです。時に大オーケストラ、時にバンド、お囃子、パイプオルガンから電子音まで、多彩な音色で応えてくれました。

素晴らしい脚本に恵まれ、素晴らしい曲が出来、何よりも出演者の一所懸命、裏方スタッフ(ボランティア)の熱い思い、それらが一つになって、成功を導きました。それが観客に伝わり、感動していただけて、達成感に満たされ、関わったすべての方たちの一生の宝物となりました。

観客からも出演者からも再演を望む声が湧き上がっています。

作曲・演奏 西山淑子

(上から)写真1:エレクトーン演奏/西山淑子、福地奈津子

2009年11月8日 伊東市観光会館