エレクトーンの力は大きかった 沢木順ソロミュージカル 『ロートレック』

ソロミュージカル『ロートレック』は画家ロートレックの誕生から死までを俳優・沢木順一人が演じる非常にユニークな作品です。

劇中、沢木は8つのキャラクターを歌い分けます。父親、母親、本人、本人の子ども時代、コルモン先生、娼婦、歌手ブリューアン、モデルがそのキャラクターです。道具は無く、バックの黒い幕だけ。1時間40分一人歌い、踊り、語りきる作品です。

音楽は、長谷川幹人のエレクトーン演奏。このエレクトーンの演奏が素晴らしく、良い公演になりました。

スタートからラストまで、出演者は沢木順ただひとりですから、うっかりするとあきるし、眠くなります。エレクトーンの多彩な音色のおかげで、各場面がとてもわかりやすく、あきることがない、眠くならない作品になりました。エレクトーンの力は大きかったと思います。

「ロートレック」は来年も国内数カ所での上演を予定しています。

沢木 順

(上から)写真2:エレクトーン演奏/長谷川幹人

2010月5月4日 藤沢市民会館小ホール