協力や団結、そして絆。素晴らしい経験に感謝 ミュージカル『雲のかなたに花束』

このたびのミュージカル『雲のかなたに花束』はミュージカル・アカデミー・ドリームのお披露目公演となりました。「オリジナルミュージカルの公演を行いたい」という長年の夢が叶い、昨年12月に2回公演を無事終えることができました。キャストは本アカデミーの「ひつじ合唱団」。中学1年から高校2年までの生徒さんが中心となり、大学生や保護者にもご協力をお願いいたしました。

ひつじ合唱団は10年前に設立、メンバーのなかには童謡歌唱コンクール全国大会出演者やミュージカルの舞台への経験者も多く、10年間で大きく成長いたしました。2017年にはテレビ朝日の『黒柳徹子のミャンマー報告』という番組でユニセフの応援歌を歌わせていただきました。

女医でもある脚本家大内彩は、この作品を通して“命の大切さ”“残された時間の使い方”を観客に投げかけメッセージを送りました。また、この作品の切なさや希望に寄り添った楽曲は中村守孝によりでき上がりました。

お稽古のスタート時は不安な気持ちも大きく全員が控えめで頼りない雰囲気でしたが、エレクトーンとの伴奏合わせが始まりますと、音色や迫力に助けられ一段と力強くなり、殻を破って役になりきれるようになりました。やはり音楽の力は素晴らしいと改めて感じる瞬間でした。

また、バレエのバリエーション場面でもCDを使わず、長谷川幹人のエレクトーン生演奏で踊れたことも貴重な経験となりました。

エンディングでは手話を交えて主題歌を歌い上げるのですが、客席の方々も直ぐに手話を覚えてくださり、一緒に手を動かしてくださった光景には胸が熱くなり、再演をしたいという目標をいただきました。

たくさんの方々のご協力で舞台が成り立っていること。協力や団結、そして絆。想像以上の素晴らしい経験をさせていただき、感謝でいっぱいの公演でございました。

著・ミュージカル・アカデミー・ドリーム院長/拝田正機

エレクトーン演奏/長谷川幹人

2019年12月28日 南大沢文化会館主ホール