『カヴァレリア・ルスティカーナ』&『ジャンニ・スキッキ』の2本立て公演を敢行! 川崎市民オペラ公演

初めまして! 川崎市民オペラと申します。

私たちは1995年にバス、バリトンの佐藤征一郎氏を中心に発足、活動の歴史は15年になります。

「川崎に〈市民を中心に、プロもアマチュアも一緒になって活動する手作りオペラの団体〉を作りたい」という理想のもとに、多くの歌い手が参加してまいりました。

ガラ・コンサートから始めて発足から5年目の秋、モーツァルト作曲『魔笛』の全曲演奏に挑みました。指揮に秋山和慶氏を迎えたフル・オーケストラによる公演の成功は、ソリストたちはもちろん、参加した市民合唱団にとっても(苦労は多かった分)大きな喜びを味わわせてくれました。

それから立て続けに2001年には『フィガロの結婚』、2002年はJ・シュトラウスの『こうもり』の2日公演を行いました。しかし、情況は絶えず変化と進化を続けます。体制は変わり、代表も二度交代して若返りを図り、活動の中心は若手に引き継がれました。

オペラ団体の新しい形を模索して全曲公演を休止し、再びガラ・コンサートでリサーチすること2年。フル・オーケストラでの演奏から離れての全曲公演を再開したのは、2006年秋の『フィガロの結婚』でした。以来、毎回実験的なチャレンジを重ね、独自のスタイルを追求し続けています。

2006年の『フィガロ~』では演劇的要素を多く採り入れた台詞での舞台、続く2007年はピアノ&キーボードのコラボによる『カルメン』、2008年度『こうもり』はピアノ&ヴァイオリン、コントラバス、オーボエのユニット、そして2009年度(2010年2月)ではエレクトーン2台による『カヴァレリア・ルスティカーナ』&『ジャンニ・スキッキ』の2本立て公演を敢行! この公演はお客様に大変好評でした。

〈小さなホールなのにオーケストラの雰囲気でのスケールの大きな演奏〉は、初めてのお客様はもちろん、常連のお客様にも新鮮な感覚だったようです。

この公演の成功を受けて、私たちは次回の公演も再度エレクトーンの演奏で行うことにいたしました。作品はレハール作曲のオペレッタ『メリー・ウィドウ』(2011年4月予定)です。

全曲公演を再開してからずっとお世話になっていたノクティホール(500席)でしたが、チケット完売状態の『満員御礼』で、申し込みをお断りする情況が続いたため(もうお客様にご迷惑をお掛けしないように)、会場を大ホールの多摩市民館(900席)に移します。

公演の規模の拡大に、ソリスト、合唱団、エレクトーンシティほか、多くの方々のご協力のもと、手作りながら素晴らしい舞台を目指して頑張りたいと思っております。

読者の皆様、どうぞ〈川崎市民オペラ〉を心に留めて応援くださいますよう、お願い申し上げます。

制作 大沼久仁子

(上から)写真3:エレクトーン演奏/塚瀬万起子、伊藤佳苗

2010年2月7日 川崎市高津市民館ノクティホール