感動のオペラ初体験 綾瀬でオペラを!「カルメン」

3月7日、綾瀬市自主事業共催でハイライト版ながら、初のオペラ公演『カルメン』を開催しました。綾瀬市文化会館大ホールは音響がよいことで知られています。さらに電動のオーケストラピットの設備があるので、市内在住の指揮者・小屋敷真氏からこのホールでオペラを公演できないものかと提案をいただいたのが、今回の公演のきっかけとなりました。

なにしろ初めてのことなので先生方と相談しながら、昨年4月より合唱団員を募ったり、練習計画を立てたりと戸惑いながら実行委員会で事業を進めてきました。10月から合唱の練習が始まり、キャストも揃いましたが、実行委員会の予算が少なく、オーケストラでの演奏はとても無理でした。そこで弦楽アンサンブルとエレクトーンで管楽器、打楽器パートをお願いしました。エレクトーンという楽器の持つ力にも驚くものがありますが、それにも増してオペラをよくご存じの赤塚博美先生の演奏で支えていただきました。エレクトーンと弦楽器のバランスがかなり難しかったようでしたが、観客の皆様から素晴らしい公演だったと絶賛されました。

合唱団のメンバーはほとんどがオペラ初体験でした。合唱の練習だけでなく、動きもあり、音楽そのものに飛び込まなくてはならないので、オペラをすると音楽に幅が出るといわれます。それはそれは大変でしたが、確かに学ぶこともたくさんあり、また本番は集中して演奏できたので、大いに楽しめました。何事も積み重ねていくことだということを実感できた公演でした。

今回取り上げた演目が『カルメン』だったこともよかったようで、出演した子どもたちもとても楽しかったという感想を話してくれました。「綾瀬でオペラを!」実行委員会は今回の公演をもって解散となりますが、いつか本公演ができるように、そしてもっとオペラを身近に楽しめる環境ができるようにと願っています。多くのご協力いただきました先生方には心より感謝しています。

綾瀬でオペラを!実行委員会 内村由生子

エレクトーン演奏/赤塚博美

2010年3月7日 綾瀬市文化会館