字幕も準備した日本語公演 もぐオペラ公演ドニゼッティ作曲「愛の妙薬」

5月に行われたガラコンサートに引き続き、同じメンバーによるオペラ公演。東日本大震災の影響により、計画停電が相次ぐなか当初は5月に予定されていたこの公演は7月に開催されました。

主役の二人(アディーナとネモリーノ)が入れ替わるダブルキャストとなったこの公演、若い人でやる気に満ち、オペラを一本歌いたいという歌手の方々の参加を集め行われました。

原語公演が最終目標ですが、その前に自国語である日本語で演奏する……。この手順にキャスト全員の理解と賛同を得、過去にあった演奏等を参考に現代のひとにわかりやすい言葉を選び直したり、キャストにとってその心情を歌いあげるにふさわしい言葉に変えたりといった作業を進めながらの練習となりました。でき上がってみると、同じ役でも歌い手が変わると言葉も違い、キャラクターの違いも浮き上がり、従って演出も変わってくるといった状況となりました。

また、この公演では日本語の字幕も準備しました。「なぜ日本語で歌うのに日本語の字幕を出すのか?」この疑問はキャストからも上がったのですが、「オペラをとことん楽しんでいただくためにとても有効なことである」ことが証明される結果となりました。

エレクトーン奏者はそれぞれの「持ち場」をよく理解しているメンバーなので、少ない合わせのなか、最大限によい演奏を提供してくれ、感謝。

指揮/桑原 巌

エレクトーン演奏/鈴木弥生、三浦美帆、善如寺敦子

2011年7月1日、2日 エレクトーンシティ渋谷