また一つ忘れられない公演 アーツ・カンパニー公演 オペラ『椿姫』

1月19日、福岡県朝倉市総合市民センター(ピーポート甘木)にて、アーツ・カンパニー公演、オペラ『椿姫』(主催:朝倉市自主文化事業協会、共催:朝倉市教育委員会)が開催されました。折しも今年はヴェルディ生誕200年。その年の幕開けともいえる新春に、多くの方々が支えてくださりこの日を迎えられたこと、朝倉市の皆様とのご縁ができたことを嬉しく思います。

当日は福岡も寒い一日でしたが、関係の皆様に大変温かく迎えていただきました。お客様の拍手と「BRAVO」の声。カーテンコールも鳴り止まず、まさに客席と舞台が一体となったステージでした。

総監督・演出の山田純彦によるコントラスト鮮やかなドラマ構成。佐々木克仁の繊細で情熱溢れる指揮に導かれ、西岡奈津子、黒澤有香の息の合った緩急自在の魅力たっぷりのエレクトーン演奏が、悲しくも美しいストーリーを表現していました。そしてアーツ・カンパニー公演には欠かせない充実したソリスト、ヴィオレッタ:工藤志州、アルフレード:青柳素晴(福岡県出身)、ジェルモン:松尾健市、ドゥフォール男爵:東浩市(福岡県出身)ほかの歌唱がイタリアオペラの魅力を充分に届けたと思います。またオペラアーツ振興財団の豪華な装置、衣装も華やかに舞台を飾りました。

終演後、主催者と私たち、双方、笑顔で公演の喜びを分かち合えました。また一つ忘れられない公演とその土地の忘れられない思い出を重ねることができました。

オペラは人と人とのエネルギーの結集で作られます。それは出演者、スタッフ、観客、すべての人の心の結集だと思うのです。今年もこれからたくさんの皆様に会いに、オペラを届けるために、私たちの活動は続きます。そしてオペラを観て、聴いてくださる皆様がいらっしゃることを本当に感謝し幸せに思います。皆様の街にも出かけます。お会いできる日を楽しみに!!

オペラアーツ振興財団事務局長(本公演、副指揮担当)/藤原規生

エレクトーン演奏/西岡奈津子、黒澤有香

2013年1月19日 福岡県 朝倉市総合市民センター