気軽に楽しんでいただけるオペラを 屋根裏部屋のアリア~オペラ 『ラ・ボエーム』(ハイライト)他、有名曲で綴るコンサート

2012年、2013年と、12月はエレクトーンシティ渋谷にて、オペラアリアと音楽劇のコンサート「Giochiamo!」を企画、開催してきましたが、このコンサートでも2年続けてお世話になった梅澤芳野さんより「今年はボエームをやってみたい」と提案をいただき、上演の運びとなりました。

出演は、武井涼子(ソプラノ)、三浦義孝(テノール)、神田宇士(バリトン)、平田利幸(バリトン)、そして今回、企画、構成、字幕制作も兼任してくださった梅澤芳野(ソプラノ)の皆さん。

普段オペラを見慣れないお客様にも気軽に楽しんでいただけるよう、通常2時間ほどのプッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』を1時間程度にまとめました。また、コンサート前半にはそれぞれの個性を生かしたオペラアリアを解説付きで、全員によるクリスマスメドレーも演奏しました。

今回は全編指揮者を立てずに上演。プッチーニの複雑で美しいオーケストレーションを、エレクトーン1台、自分一人で表現しきれるのか…不安もありましたが、稽古では共演者から細かく意見を仰ぎ、編曲、音色作りにおいても最後まで研究、調整を重ね本番に臨みました。歌い手の微妙な感情や息づかいを感じ取り、共に演奏し続けることは、難しさ以上に充実感に満ちた幸せな瞬間です。

国内外から幅広い層のお客様にご来場いただき、好評の声、再演を望む声を多くいただきました。特にエレクトーンのサウンド、エレクトーンでのオペラ公演について高く評価していただいたことは、自分にとっても自信となりましたし、今後の可能性をアピールできたのではないでしょうか。この貴重な出会いと経験を、必ず次に繋げていきたいと思います。

エレクトーン演奏家/鈴木弥生

エレクトーン演奏/鈴木弥生

2014年12月10日 エレクトーンシティ渋谷