榛名湖・野外オペラ『カルメン』を終えて 第11回群馬オペラ協会公演 歌劇『カルメン』

2016年9月10日、群馬オペラ協会は結成11年目にして新しい取り組みにチャレンジしました。それは野外オペラ。ただ、これは目標を達成するためのほんの序章でしかありません。その最終目標は、「榛名湖・湖上オペラ」なのです。

私が20数年前にオーストリアのブレーゲンツで見た湖上オペラに魅了され、これを我が出身地・群馬の榛名湖で実現したいと20数年間夢見てきました。もちろん、そうは簡単に物事は進まず、やっと5年前に最初の一歩を踏み出すことができました。それが今年第4回目となった「榛名湖ミュージックフェスティバル」です。榛名湖観光協会のある方とお知り合いになったことから、事が動き始めました。「いきなり湖上は難しいかもしれないけど、湖畔にある野外劇場で音楽祭をやりましょう」とその方は言ってくれました。それがもう4回続き、昨年からは湖上音楽祭も行われるようになり、いよいよオペラをというところまできました。でも今年は、いきなり湖上というわけにいかず、湖畔の宿記念公園野外劇場での公演となりました。それでも野外でやるとなるとこれまたさまざまな問題があり、クリアできるところから少しずつクリアしていこうとスタッフ陣が一致団結し、今年の『カルメン』の公演は大成功に終わったと言って良いかと思います。途中、雨が少し降りましたが、雨が降ることも最初から考えての公演でしたので、そこは問題なく、むしろその少しの雨がすごく効果的で、水や火を使っての演出にさらに彩を加えてくれたように思います。

最終的には2020年東京オリンピックの年には「榛名湖・湖上オペラ」の実現を目指しています。そこに向かって毎年少しずつではありますが前に進んでいきたいと思っています。

群馬オペラ協会会長/角田和弘

エレクトーン演奏/杉田香織、佐々木加奈

2016年9月10日 榛名湖「湖畔の宿」記念公演野外劇場