8千人を前に、ローマ法王謁見式で初のエレクトーン演奏!日比合作オペラ「高山右近」−至福の王者−剣か愛か− イタリア巡演

NPO法人東京オペラ協会は1976年の創立以来今まで、国際交流とユニバーサルデザインオペラの2本の柱を立て、プロの音楽家と一般市民が一緒にソリストやコーラスで参加する形でオペラを上演してまいりました。

オペラ「高山右近」は、戦国武将“高山右近”を題材として「剣を取るものは剣で滅びん」をテーマに、2003年に初演されました。2015年から、わかりやすくリメイクして、これまでに日本各地や海外にてたくさんの公演をしており、今後も公演が予定されております。

今回、7月29日にチェッロ マッジョーレ公演を皮切りに、イタリア公演をスタート。30日の公演地ヴァレーゼ(ヴィラパラディソス公演)では記者発表を行い、各メディアが大きく取り上げてくださり、満席のお客様がスタンディングオーベーションという、とても素晴らしい公演となりました。また、ローマジェズ教会はフランシスコ・ザビエルの右腕が眠るイエズス会の本拠地でもある、威厳に満ちた教会ですが、この教会でオペラ上演は初めてのことだったそうで、主任司祭様も公演後とても喜んでくださいました。

今回の公演は、エレクトーン1台での伴奏という形で日本からエレクトーンを持って行きました。何より、8月2日に行われたローマ法王様謁見式にエレクトーンを持ち込んだのは初めてのことではないでしょうか。大使館との打ち合わせもしておりましたが、それでも、車も近くにつけられない、電源の確保はできるのか、組み立てる時間が取れるのか、セキュリティに引っかかるのではないかなど、いろいろが流動的で、心配の種は尽きませんでした。しかし、すべてがクリアになり、ローマ法王様と同じ壇上の特別席にて8千人を目の前に演奏させていただき、出演者一同感動に包まれました。

ヨーロッパではアコースティックな楽器が一般的ですので、海外公演でエレクトーンを演奏すると、ほとんどのお客様はびっくりなさるようです。そして公演後には必ず、「この楽器はなんだ?」といううれしい質問を多くの方からいただきます。当会の公演では、これからも日本のみならず、海外でもエレクトーンが大活躍するでしょう。出演者一同、このオペラ活動がますます広まっていくことを願って頑張っていきたいと思います。

7月29日 チェッロ マッジョーレ公演

7月30日 ヴィラパラディソス公演

8月1日 ローマ ジェズ教会公演

8月2日 バチカン サンピエトロ ローマ法王謁見式にて演奏

NPO法人東京オペラ協会 代表/石多エドワード

エレクトーン演奏/野崎真琴

2017年7月29日~8月2日 イタリア巡演