オペラの迫力や管弦楽アレンジをエレクトーン伴奏で オペラ・ディ・東京 エレクトーン伴奏による『オペラ・アリアコンサート』

現在、日本国内において、大小いくつものオペラ団体が存在し、公演を行っています。大きな団体はさておき、小さな団体は費用の面からオーケストラを使えないため、ピアノ伴奏やピアノ+小編成楽団の伴奏による上演が多いのが現状のようです。しかし、それでは、やはりオペラの持つ迫力、豪華さにも欠け、また作曲家の管弦楽アレンジ自体をも損なうことにもなります。

私は、十数年前、渋谷にあった旧エレクトーンシティで初めてエレクトーン伴奏によるオペラ上演を聴き、将来的な可能性を感じていました。現在、電子楽器の進歩は目覚ましく、音源も当時と比べ比較にならないほどの高音質となりました。

すでにJ-POPシーンでは無論のこと、最近ではミュージカル界なども電子楽器を使い、オーケストラピットの中の演奏者の数は削減され(電子楽器が補い)、上演されています。

そこで、私はエレクトーン伴奏によるオペラ上演団体“オペラ・ディ・東京”を立ち上げ、本年10月に試験的にエレクトーン伴奏による『オペラ・アリアコンサート』を新宿ガルバホールにて実施いたしましたところ、お客様、そして出演歌手の方々からも高評価を得ることができ、確信を持つことができました。

来年には、『フィガロの結婚』をエレクトーン2台による伴奏で実施いたします。フルオーケストラさながらの臨場感のあるサウンドを再現できることと思っています!

著・オペラ・ディ・東京代表/富浦元公

エレクトーン演奏/市川侑乃

2019年10月19日 新宿ガルバホール