草の根文化の会 「童謡・唱歌から歌謡曲まで懐メロコンサート」 二代目 松原 操 (大滝てる子改め)  昭和ルネッサンスライブin市川part4

主催の“草の根文化の会”は、子育てでコンサートなどに参加できなくなった主婦が「それならば自分に都合のよい場所にゲストに来てもらおう」と逆転の発想で、市川市の森下とし枝が25年前に立ち上げ、非営利でいろいろな活動をしています。

このコンサートは4年前から二代目松原操の企画・構成で開催し、歌に力があった時代にもう一度回帰(ルネッサンス)し、昭和の黄金期時代の歌謡曲を、後世に歌い繋げていこうというコンサートです。

今回は、3月11日の東北大震災で災害に遭われた方に心を寄せ、一部は「春が来た」から「スキー」までの四季折々の童謡を、URAコーラスグループ、コーロ・フィオーリ、コーロバンビーニ、さわやか会で歌いました。また、市川NHK学園「懐メロ楽校」の受講生が「山の人気者」等を歌い、花を添えました。「先代松原操生誕百年によせて」は、「めんこい子馬」「一杯のコーヒーから」等を二代目松原操が熱唱。割れんばかりの拍手が沸きあがりました。

二部前半は、「藤山一郎生誕百年によせて」と題し「丘を越えて」「長崎の鐘」「夢淡き東京」など名曲の数々を演奏。後半の「丘灯至夫3回忌によせて」では、丘夫人からご挨拶では作詞者の心に触れることができました。丘先生のデビュー曲を歌ったのが、二代目松原操の父霧島昇だったというお話に、不思議なご縁を感じました。歌の伴奏はエレクトーン、奏者は卓越した技術でおなじみの長谷川幹人さんで「まるで、フルオーケストラの演奏のよう」。また、ソロ曲「道」でも、お客様は魅了されていました。

最後は霧島昇・松原操のヒット曲「旅の夜風」「誰か故郷を想わざる」で幕が下ろされました。この会のコンセプトでもあります、歌のジャンルの垣根を取りはらい、お客様に唱歌・童謡から歌謡曲までお楽しみいただきたい、また子どもから高齢の方まで(今回は5歳から93歳)一緒にステージで楽しく歌っていただきたいという二代目松原操の思いが反映されたコンサートでした。

草の根文化の会 代表/渡辺裕子

エレクトーン演奏/長谷川幹人

2011年10月15日 市川市民会館大ホール