宇宙にいるような、別世界の空間へ誘う 神田将クリスマスコンサート 2日間

神田将さんとの出会いは、岡孝則さんに山口県庁でのコンサートに誘われて、聴きにいったときでした。岡さんは、2005年、山口県国際総合センター(海峡メッセ下関)コンベンション部長(当時)として、創立10周年記念事業の目玉である日中韓のコラボレーション演奏会を企画・開催し、出演者の一人だった神田さんの大ファンになっていました。それは、わたくしにとっても衝撃的な出会いでした。従来わたくしが思っていた、また、若い頃に習っていたエレクトーンの音色とはまるで違う、深みのある音色を聴き、そのあとすぐに連絡を取り、山口でのコンサートを依頼いたしました。

初めは、小さなコンサートを企画して、皆さんに聴いていただきました。聴かれた方は、皆さん別世界の空間に突入されたことでしょう。その後、数回のコンサートを山口で開催し、10年前から“クリスマスコンサート2日間”の企画を立て、岡さんも加わり6名の実行委員会を立ち上げました。1日目の夜のディナーコンサートは、すばらしいコース料理をいただき、その後演奏会。毎回2日目は、山口県旧県会議場で昼公演を開催しています。毎年ファンがどんどん増えていき、その間にエレクトーンも機種の変化があり、現在は山口芸術短期大学から、ELS-02Xをお借りして演奏会を開催いたしております。ますます神田さんの音楽が深みを増してきているように思われます。

今回もディナーコンサートでのお客様の驚くべき集中力!皆さん感動されました。旧県会議事堂はエレクトーンの響きも最高。神田さんの演奏にシンパシーを感じた聴衆の想いが音楽とシンクロし感極まり、涙を流している方たちもたくさんいらっしゃいました。

エレクトーンを駆使し、交響曲を一人で奏でる神田将さんは、まさにエレクトーンの魔術師のようでした。これからも演奏会を続けていき、まだまだ多くの感動を皆様と共有したいと願っています。

著・実行委員長/益田徳子

エレクトーン演奏/神田将

2019年12月7日 セントコア山口、8日 山口県旧県会議事堂