笑う門には福来る! オペラ愛島主催「ニューイヤーコンサート」

令和2年で28年目を迎える音楽大学受験セミナーを母体とするオペラ愛島(アイランド)の活動は12年目を迎えます。10年間の大学病院チャリティーを経て、11年目からは「より質の高い演奏を沖縄の子どもたちやクラシックファンへ」とともに、音楽大学受験セミナーの本業である「音楽大学に進学したくなるような夢のある演奏会を企画」と目標が変わってきました。

「どうすれば楽しんでもらえるか」「オペラやクラシックの音楽の良さをどうすれば伝わるか」「演奏会の日を待ち遠しく思う演奏会とはどんな演奏会?」その目標に応える2020年ニューイヤーコンサートはほぼ完成形です。

コンサート前半は8名のソリストたちが得意の歌曲、アリアをピアノ伴奏で披露。後半はお正月らしく“笑門来福”と題して喜劇を集め披露しました。伴奏はピアノ・エレクトーン・ティンパニで編成。新春にふさわしい「春の声」では華やかな前奏から始まり、ソプラノの技巧的なテクニックとのアンサンブルで奏でました。男性陣がウィンナー・ワルツを踊るなど、演出にもこだわりました。

のほか、歌曲「あんこまパン」や「とーふチャンプルーの歌」、オペラより『愛の妙薬』『魔笛』『ドン・パスクワーレ』などの重唱を歌い上げました。エレクトーンとティンパニが加わることで音の厚みと広がりを感じさせ、凝縮したアンサンブルで華やかな伴奏になりました。合わせて照明も工夫し、豪華なステージが仕上がりました。

東京で活躍する沖縄出身のソプラノ砂川涼子さん、テノール与儀巧さん、又吉秀樹さん。すべての音楽をまとめ上げてくださるピアノ・指揮の佐藤正浩先生。オペラ愛島設立時から良い演奏会にするためのたくさんの知恵を授けてくださる牧野正人先生をはじめとする出演者、スタッフたち。オペラ愛島の「想い」の理解者とともにこれからも頑張ります。

夏は「夏の紅白歌合戦」としてオペラアリアを中心に企画します。

著・オペラ愛島 代表/山本令子

エレクトーン演奏/千葉祐佳

2020年1月6日 沖縄パレット市民劇場