霧島昇・松原操 四十回忌によせて 昭和ルネッサンスライブ第10回記念公演 in あびこ 二代目松原操(故霧島昇・松原操 三女) 父母の心を歌い継ぐ

「昭和ルネッサンスライブ」は東京で開始後、2008年10月、市川市でもスタートいたしましたが、その後ぜひ我孫子の皆様にも聴いていただきたいと二代目松原操先生にお願いして、2013年3月より我孫子でも開催してまいりました。松原先生は私の師事している先生でもあります。今から約20年近く前、先生のコンサートをお聴きして、その美しい日本語の歌唱にすっかり魅了され、ぜひ教えていただきたいとお願いしました。先生はご両親(故霧島昇・松原操〈ミス・コロムビア〉)の遺されたヒット曲等、昭和歌謡を絶やすことなく次世代に歌い継いでいきたいとの強い思いで、各地でコンサート活動を続けていらっしゃいます。

ここ我孫子でも皆様のあたたかいご支援のおかげで、今回10回目の記念公演を迎えることとなりました。新型コロナウイルス感染拡大のため4年ぶりの開催。毎回、童謡・唱歌から昭和歌謡まで幅広い曲の数々で構成されたプログラムでしたが、今回は松原先生のご両親、霧島昇さんと初代松原操さんの四十回忌にあたりますので、「父母の心を歌い継ぐ」と題してご両親のヒット曲を中心に、歌謡曲の黄金期「昭和時代」の懐かしい名曲を皆様にお楽しみいただきました。毎回このコンサートにたくさんのお客様をお迎えしてまいりましたが、皆様が心の底から楽しんでくださっている様子が手に取るように伝わってきます。ご高齢のお客様も多くいらっしゃいますが、昭和の時代にタイムスリップして、本当に懐かしそうにうれしそうに聴いてくださいました。「本当に楽しかった!」と帰り際にお声をかけてくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。

今回も長谷川幹人さん(エレクトーン)、岩尾浩史さん(トランペット)がすばらしい演奏で華を添えてくださいました。長谷川さんの奏でるエレクトーンはまるでオーケストラのようで、多彩な音色はエレクトーンの持つ無限の可能性を感じさせ、トランペットとのコラボでもお客様をすっかり魅了しました。桜満開、春のお彼岸に松原先生のご両親への深い思いがお客様の心に響き、出演者とお客様の心が一つになった心温まる和やかなコンサートとなりました。

著・あびこファミリーコンサート 代表/浦 富美

エレクトーン演奏/長谷川幹人

2023年3月21日 我孫子市湖北地区公民館ホール