〈歌+エレクトーン〉シリーズ企画を再開! 豊島オペラ協会主催 クリスマス・コンサート

豊島オペラ協会主催『クリスマス・コンサート』の制作をコンセール・ヴィヴァンが請け負うことになり、〈歌+エレクトーン〉をここで復活することにしました。これは、渋谷の再開発によって閉館になったエレクトーンシティ渋谷で閉館前に続けていたコンサートシリーズと同内容で、再開の機会を伺っていたものでした。

エレクトーン奏者は当時もお願いしていた菊地友夏さん。プログラムは宗教曲からオペラ・アリア、ミュージカル・ナンバー、そして合唱による賛美歌と多岐にわたりましたが、それぞれに多彩な音色をもって歌手たちを支えてくれました。とくに宗教曲におけるオルガンの音やバロック作品におけるチェンバロの音はとても有効で、さらにオペラやミュージカルなどの作品でもピアノ1台よりもサウンドはゴージャスになりました。電子楽器と生の声とはバランスをとるのが難しいのですが、当日のリハーサルをとおして本番ではうまく修正できたと思います。また当日はプロジェクターを使用して舞台後方に画像を投射することにより、オペラの舞台やクリスマスの雰囲気を出すこともでき、お客様にも大変好評でした。

今後も豊島オペラ協会ではこのとしま区民センターでシリーズを続けていく予定ですが、映像設備がとても充実しているので(小ホールはプロジェクター、多目的ホールはLEDが完備)、映像とともにエレクトーンも多用していきたいと考えています。

私のような立場の者からすると、エレクトーンがもう少しポータブルな方向にいくとありがたいですね。非常にすぐれたシステムなので、どこにでも楽器をもっていけると、さらに使用頻度は高まるのでしょう。また個人的には、今後ほかの電子楽器とのコラボも考えていきたいと思っています。いわゆるシンセサイザー、サイレントバイオリン、ウィンドシンセといった楽器も試してみたいです。

著・コンセール・ヴィヴァン代表/飛鷹佑依

エレクトーン演奏/菊地友夏

2023年12月15日 としま区民センター小ホール