マーチングマルチタムについて
マルチタムとは?
![ST-8313](/files/about_photo_01_240x104_0a9f2a75f4ed19dd333df102aba234f8.jpg)
タムの個数に応じて、トリオ(3ヶ)、クォード(4ヶ)、クィント(5ヶ)、セクステット(6ヶ)と呼びます。メロディアスなサウンドを出せることもあり、華やかな楽器で、 1バンドに1~4台使用します。各タムのサイズ構成は8”~13”を主に使います。8”+10”+12”、8”+10”+12”+13”、6”+8”+10”+12”+13”等、欲しい音域や音量を考えて選びましょう。
タムの並び方は、ティンパニのように一方から大きさ順には並んでいません。これは担いで演奏する為で、左右の重量を均等にするためです。演奏上では手順の工夫が必要になりますが、この配置のため、マーチング特有のフレーズが沢山生まれました。
スネアドラム同様にピッチを高くしますが、ハイピッチでドラムの真ん中を叩くと音が響かない為、リムに近いところで演奏します。
セッティングの仕方
マルチタムサイズ別の配列は図の通りです。
![](/files/setting_img_multitoms_01_600x127_a2fbd4db279e2a2e01b39bfe4f08ed71.gif)
マレットの選び方
マレットはプラスティックヘッド、フェルト、ボアヘッドをハード、ミディアム、ソフトとして曲に応じて使い分けます。それぞれ音色が全く異なるので、なるべく3種類を揃えてください。
叩き方の基本
叩く位置
![叩く位置](/files/beat_img_point_01_308x157_af4f61e17aec9b5cf154adc0819e4007.gif)
裏ヘッドの無いタムは、ピッチを上げれば上げるほど中心部の音が響きにくくなる特性がありますから、マーチングタムではセンターを外した所を叩きます。
何れのタムも、フープ(リム)とセンターとの間を叩くと響きのあるサウンドとなります。
(b)両サイドのタムを叩くときには、身体をねじらずに叩きます。下図のように身体は常に正面を向いたままで、肘を軸に左右のタムを演奏します。左右の打点(叩く位置)を正確に覚えていけば、正面を向いたまま演奏出来るはずです。
![](/files/beat_img_point_03_148x100_cedb1c275924a5b76f9793b365d24638.jpg)
![](/files/beat_img_point_04_148x100_f96dd227f38687828e8e707a1223bbf5.jpg)
![](/files/beat_img_point_05_148x100_fe7e7e72ded96d4a1caf1fe33f9f4270.jpg)
![](/files/beat_img_point_06_148x100_b10fc9ede1e12b2a1568f74bf2f5ff75.jpg)
![](/files/beat_img_point_07_148x100_52e8d44b667d3b62907fe4ed19aeb42f.jpg)
![](/files/beat_img_point_08_148x100_8d3c8801b804ae06a8383b7915183853.jpg)
![](/files/beat_img_point_09_148x100_495e229615ff9a7c15cf6a02f6da7177.jpg)
![](/files/beat_img_point_10_148x100_42a8018d7468d181fb3322e9cd76773b.jpg)
(c)タムからタムへ移動する際には、腕の上下運動を出来るだけ押さえることがスムーズに、しかも素早く移動をする秘訣となります。
速いテンポでの上下動は、両サイドのタムへの移動を緩慢にしてしまい、上半分が揺れるため、歩行にも支障をきたしてしまいます。
(d)左から右へ移動してゆく時はスムーズに叩けますが、逆に、右から左へ流すときには、両手がクロスするようになって叩きにくくなります。従って下譜のように叩くとスムーズになります。実際のアレンジ譜を見ると、この点に留意してある事がわかります。
![](/files/beat_img_beat_01_630x110_acb8b2a5628fea3b75ae3922206fcb94.gif)