TMNETWORK ヤマハ本社に来社
音楽界に数々の革新をもたらしてきた3人組ユニット「TMNETWORK」が3月30日、ヤマハ(株)浜松本社を訪れました。40年を超える活動の中で、小室哲哉さん、宇都宮隆さん、木根尚登さんの3人がそろってヤマハ本社に来社するのは今回が初めて。今回のヤマハ来社は、全国ライブツアー「TM NETWORK TOUR 2026 QUANTUM」が3月31日にアクトシティ浜松で開催されることを機に実現。イノベーションロード見学や、3人をイメージしたオリジナルデザインのコンパクトシンセサイザー「reface」シリーズの贈呈など、特別な交流が実現しました。
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デビュー直後から協業開始
TMNETWORKは1984年4月21日、シングル「金曜日のライオン (Take it to the lucky)」とアルバム「RAINBOW RAINBOW」でデビュー。その直後からヤマハとの協業が開始したといわれています。
当時の最先端のシンセサイザー「DX7」と後継モデル「DX7II」がTMNETWORKの音楽性とマッチしたこともあり、ライブやレコーディングのメイン楽器として使用されるなど、宣伝効果は図り知れないものでした。1986年には、EAST WEST、Light Music Contest、第5回 X-Dayといったヤマハ主催のイベントにも出演してもらいました。渋谷道玄坂にあった「R&D 東京(後のART)」でも、数々のプリプロダクションが行われました。
その後90年代にかけて、シンセサイザーユーザーの裾野を広げるうえで欠かせない存在となったのが小室さんでした。初心者でも扱いやすいEOS(Entertainment Operating System)シリーズの普及が進んだ背景には、小室さんの影響が大きく、1988年登場の「YS200」「B200」ではイメージキャラクターとして起用、1990年発売の「B500」や1993年発売の「B700」などでは企画段階から深く関わってもらいました。
特注モデルのrefaceシリーズ贈呈
“型”にとらわれず進化し続けるTMNETWORKの活動を象徴するカラー“黒”をメインとした鍵盤と筐体が特徴のオリジナルデザインのrefaceシリーズを、ヤマハの代表より贈呈。CSを受け取った小室さんは早速、フェーダーやスライダーを操作。宇都宮さんはYCを見つめながら笑顔を浮かべ、それぞれが世界に1台しかないモデルだと告げられた木根さんは、CPを手に「えぇー!」と喜びと驚きの声を上げました。
イノベーションロード見学では、かつて使用していた楽器・機材との再会に加え、往年の名曲の演奏も次々と行われました。小室さんがライブなどでも披露することの多い、22枚目のシングル「Time to Count Down」(1990年)の冒頭にある速弾きイントロをCFXで奏でると、居合わせたヤマハ社員は「おー」と歓声を上げました。ベーゼンドルファー「Woman in Gold」Model 200を試奏すると、「ちょっと(鍵盤が)重いから、しっかり押さないといけない」と木根さんに印象を伝達。木根さんはギターにとどまらずベースやマリンバにも触れ、童心に帰ったように演奏すると、宇都宮さんから「一番楽しんでいるね」と声が飛び、会場は笑いに包まれました。
さらに小室さんはエレクトリックピアノ「CP-70」や「CP-80」に手を置きながら、「当時ロンドンに住んでいた部屋に置いていたんだよな」と回想し、「CAROL ~A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991~」(6枚目のオリジナルアルバム「CAROL」収録)を弾奏しました。
#イノベーションロード見学中のひとコマ#
来社の記念に、EOS B500にサインをいただいた
2026年2月に発売されたばかりの最新エレクトーンELS-03XFを試奏、意見交換する小室さん
常設展示のrefaceシリーズを操る3人。「まるでクラフトワークだね!」と盛り上がった
MODX M6の1音色で再現した「Get Wild」に興味を示す2人
今もなお、多くの人々を魅了し続けるTMNETWORKと、その音を支えてきたヤマハ。両者の関係は、これからも変わらず、さらに輝きを増しながら続いていく――