MW10 生産完了品

Windows XP、Mac OS Xいずれもドライバーインストール不要の簡単セットアップで音楽制作が可能

『MW10』『MW12』とコンピュータは、同梱のUSBケーブルを使って、現在多くのコンピュータに搭載されているUSB端子と接続します。接続の際もコンピュータのOSに内蔵された標準的なオーディオドライバーで動作するように設定されており、面倒な設定は不要。Windows XP環境、およびMac OS X環境のいずれでもドライバーのインストールの必要はありません。またコンピュータとの入出力は、2チャンネルのステレオ(L/R)で、『MW10』『MW12』上でミックスされたREC OUTから出力されるものと同じ信号がコンピュータへ送られます。また、USB経由でコンピュータから『MW10』『MW12』へ送られた信号は2TR INとミックスされて2TR IN/USBつまみで音量のコントロールが可能です。コンピュータとのUSB接続にOS標準のドライバーを採用することで接続時のトラブルを最小限に抑え、快適なコンピュータベースの音楽制作環境を実現します。

また、Windows XP環境でVSTインストゥルメントをMIDIキーボードでリアルタイム演奏するような場合は、ASIO DirectKS Driverをダウンロードしてインストールすることで低レイテンシーを実現することができます。Mac OS X環境ではCore Audioの設定で低レイテンシー環境が実現可能です。

様々なソースを接続したままにできる、充実した入力端子

ミキサー部には当社が長年培ってきたアナログミキサー設計のノウハウを投入することで、高品位な音質と充実のミキシング機能を実現。ファンタム電源※が供給可能なマイク端子(MW10:4系統、MW12:6系統)、インサート端子、2TR IN端子、さらに外部エフェクトなどを活用できるAUX端子など、コンピュータを中心とする音楽制作環境をサポートする入出力端子を装備しています。豊富な入力端子を活かし、マイクやギター、シンセサイザーなどの楽器や、CD/MDプレーヤーなどのオーディオ機器、テレビやビデオなどのマルチメディア機器など数多くのソースが接続可能。ケーブルの抜き差しを最小限に抑えた効率的な環境を提供します。もちろんコンピュータと接続していない状態でも通常のミキサーとして活用でき、CDに合わせて楽器演奏の練習を行うなど、さまざまな用途に応えます。

※ ファンタム電源:マイクケーブルを通じて直流+48Vの電源を与え、それをコンデンサー型マイクロフォンの電源とするものです。コンデンサー型マイクロフォンとは比較的高価で繊細な音が収録できるという特長があります。

手軽に音作りができる3バンドイコライザーなどを搭載した充実のチャンネルファンクション

ミキサー部の各チャンネルに高精度な3バンドイコライザーを搭載しており、HIGH/MID/LOWと3つの帯域で緻密な音作りが行えます。それぞれのチャンネルにはMIC端子-60dB~-16dB、LINE端子-34dB~+10dBの幅広い入力ソースに対応するGAINコントロールや、80Hz以下をカットするハイパスフィルターを搭載しており、本格的な使用にも十分対応します。また録音の際の音質に最も大きな影響を与えるHA(ヘッドアンプ)回路をはじめとするアナログ回路は、定評ある弊社のアナログミキサーMGシリーズを継承することで、クラスを超えた高品位な音質を実現しています。

遅延のない快適なモニター環境を提供するダイレクトモニタリング機能

コンピュータを中心とした音楽制作の場合、演奏音のモニタリングに遅延が生じる場合があり、それが多重録音での演奏時の障害となることがあります。『MW10』『MW12』のミキサー部には、CubaseLE上にすでに録音されたトラックの再生音を聞きながら演奏を録音する際などに便利な「ダイレクトモニタリング機能」を搭載。回路上の工夫により演奏音の遅延を排除し、快適な演奏環境を提供します。また、コンピュータからの音量をコントロールする 2TR IN/USBコントロールの装備により、録音する楽器音と再生音量のバランスを手軽に調整できます。

シンプルながら多機能なシーケンスソフトウェア「Cubase LE」をパッケージ

『MW10』『MW12』にはSteinberg社が開発したシーケンスソフトウェア「Cubase LE」を同梱。ソフトウェアをインストールし『MW10』『MW12』を接続するだけですぐにハードディスクレコーディングが行える環境が実現します。「Cubase LE」は最大48トラックのオーディオトラックが装備されており、VSTプラグインに対応。さらに豊富なエフェクトが用意されており、シンプルな操作性で本格的な音楽制作が行えます。ミックスしたオーディオファイルはWave形式以外に例えばwma形式、rm形式での出力が行え、オーディオCDの作成だけでなくインターネットでの自作曲の公開や、ポータブルオーディオプレーヤーでの再生などが実現できます。

録音の操作手順を判りやすく説明したクイックガイドを用意

取扱説明書の中には、録音作業に必要な操作手順を簡潔でわかりやすく解説したクイックガイドを掲載しました。付属ソフトウェアのインストールに始まり、コンピュータへの接続、音作り、ソフトウェアでの録音、最終的なミックスまでのレコーディングに関する一連の作業を順番に解説しています。また、それぞれの手順中で必要な知識やノウハウも併せて紹介しており、ハードディスクレコーディングの初心者でも比較的容易に音楽制作の作業が行えます。

コンパクトで洗練されたデザイン。『MW12』はラックマウントに対応

『MW10』『MW12』のミキサー部はいずれも精悍で高級感のあるシルバー仕上げを採用しました。筐体も使いやすさとコンパクトさを両立しており、自宅での音楽制作に最適です。また『MW12』には、ラックマウントが可能なアダプターが本体に搭載されています。