C1 生産完了品
400トラック装備。データエリアは、拡張時1930KB
『シーケンス』は400トラックを持ち、最大200トラックを同時再生可能。1パートを、音符/エフェクト/プログラムチェンジ/エクスクルーシブと、別トラックに分けたり、編集用トラックも余裕をもって確保。
トラックに付加情報も登録可能
オフセットでは音色の立ち上がりの調整やディレイ効果が、タイミングを揺らすテンポLFOでは重厚なハーモニーが。さらに、演奏に先立ってプログラムチェンジ/MIDIボリューム/パン/MIDIマクロを送出し、音源側をセットアップすることも。
最大データサイズ、約39,000音。別売メモリーボードEMB15を加えると、約193,000音に拡張可能。
テンポと拍子データを管理し、曲全体を司るマスタートラック
微妙なテンポ変化や変拍子もスムーズにプログラム(♩=20~1200、1~99/2、4、8、16、32)。演奏トラックと独立で、自由に差し替えがきくため、テンポ違いのテイクも簡単に作れます。作成は、ステップ入力的な方法の他、テンポレコーディングでも可能。例えば、演奏トラックの再生テンポをCS1でコントロールしてなめらなかテンポ変化情報を録音したり、外部シーケンサーからのテンポの取り込みも可能です。
パターンなど、曲作りを支援するメモリー単位
演奏データをパターンに登録すると、トラック中にその番号を指定して組み込むだけで、見通しの良いトラックデータが作成できます。特にドラムトラックではスムーズにソング作りでき、移調して組み込めば、ベース/バッキングパートに便利。
数値で分かっている1まとまりのMIDIデータは、MIDIマクロに登録すると1個のイベントとして扱え、再利用したり、再生に先立って送出可能。
記録されている音名と出力される音名の対応表=リズムノートアサインテーブルを使用すると、リズム音源の変更や音名の差し替えもスムーズ。
3種類のパンチ録音。ループ録音も可能
リアルタイム録音は2入力端子をサポート。一挙に32CH分のデータも録音できます。システムエクスクルーシブも任意のトラックに記録可能。不要データをカットする録音用フィルターも装備。
録音済みトラックへの再録音には、新規に書き直すリプレイスと重ね書きするオーバーダブの、2モードを用意。
パンチ録音には、スペースバーで録音開始するジャスト、スペースバーを押した次の小節から録音に入るメジャー、予めイン/アウト・ポイントを設定するオートの3方法を用意。
指定範囲を繰り返し録りするループ録音で、ドラムパートをリズムマシン専用機の感覚で録音。クオンタイズの設定もこまやか。
プロフェッショナルを魅了する、ステップ録音の優れた入力効率
C1のキーボードは、左手側にステップタイム関係のキーをまとめ、右手側に音程キーをレイアウトし、スペースバーで入力。長さの異なる音符から成るコードも一気に書きこめます。ベロシティやゲートタイムレシオは、段階的な指定の他、CSやテンキーでも指定可能。またほとんどの操作がマウスでも可能です。MIDIキーボードからも、ほとんどC1にふれることなく、高速入力が行えます。
エフェクトやプログラムチェンジなどは、イベントメニューを用いてニューメリックウインドウに書き込む方式。システムエクスクルーシブや1バイトMIDIデータ(スタート信号を送る等に)、MIDIマクロも書き込めます。
最先端の編集機能
トラック(とパターン)の全データを表示するニューメリックウインドウでは、実時間での位置変更も可能。タイムコードをマスターに、何分何秒何フレームで特定の音を出すといった技も可能です。
マスタートラック・ウインドウでは、テンポデータの位置を、小節/ビート/クロックと実時間の両方で表示・変更可能。
音符専用のバーグラフウインドウは、マウス操作ならではの、感覚的な作業が可能。例えば音符ポジションは、ゲートタイムを保って/ノートオン位置のみ/ノートオフ位置のみの3種類の変更が、ドラッグでOK。音程の変更や音符の書き足しも、楽譜を書き直す感覚です。PLAYボタンのクリックで表示範囲のデータが再生され、編集結果をすぐさまモニター。気に入らなければ、アンドゥー可能。
データの挿入・削除、複写・移動など基本編集コマンドは、エディットメニューに集めました。エディットバッファーと複数コマンドを組み合わせると、音符だけ残してエフェクトを別トラックに移したり、1度エディットバッファーに複写したデータを次々に指定箇所へ挿入していけます。空白の挿入には、トラック内処理/全トラック一斉処理の2つの専用コマンドを用意。後者は変拍子の小節やブレークの挿入に便利です。
データを一定の法則で加工する編集機能=オペレーションも、数多く装備。まずクォンタイズは7タイプ。ノート音を含むタイプでは、音符に対してエフェクトがずれないよう実行可能です。また、連符に有効な「テュープレット」処理では、例えば2拍分を範囲指定して3クォンタイズすれば、簡単に2拍3連のビートに揃えられます。さらに、ベロシティ、ゲートタイム、エフェクトの一括変更は、データの圧縮・伸長/統一/加減算などの他、コンティニュアス処理も可能。変化開始~中点~変化終了の3ポイントとその値を指定して連続的な変化をえるもので、ステップ入力した音符の音量を自然に変化させたり、スムーズなホイールデータの挿入に最適です。トリルなど装飾音の多彩な表現力も、オペレーションの魅力です。
マスタートラックには、連続的な変化が与えられるモディファイテンポデータ、曲全体の演奏時間を精密に変更できるチェンジトータルタイム(フレーム単位)を用意しました。
タイムコードをフルサポートしたシンク・メニュー
クロックは、インターナル、MIDIクロック、MIDIタイムコードに加えて、タイムコード(4種)をサポート。曲中の任意の時間位置からの同期、絶対時間管理ならではのテンポデータの自由な変更が可能。タイムコードでの同期再生中にも、それに対応したソングポジションポインターとシンク情報を送信し、他のMIDI楽器を同期させることも可能。
再生方法も多彩。例えば、任意のポイントからの再生はもとより、途中からスタートした場合も、プログラムチェンジやテンポデータが、本来意図したままに再現されます。マスタートラックを用いて再生中も、CS1を使って、プログラムデータを基準に50~200%の変更が可能。
MS-DOSベースの、柔軟なファイル・マネージメント
ソングは、①マスタートラック②トラック③パターン④MIDIマクロ⑤リズムノートアサインの5ファイルで構成。各々単独でもセーブ/ロードできます。マスタートラック及びトラックをメモリー上のデータの後ろに追加して呼び込んだり、トラック、パターンなどの番号を特定することも可能。
MS-DOSのディレクトリーを使った、ファイル階層管理が行えます。セーブ/ロードのダイアログボックス上から、ワイルドカードで表示ファイルを限定したり、ファイルの内容表示や、ディレクトリー操作も可能。
MIDI MONITOR (入力情報のチェックや、シンボルによる外部機器の自在なセットアップ)
付属の『MIDIモニター』は、ライブやMIDI録音時の接続状態~入力データのチェックに活躍するユーティリティ。
C1に入力されるMIDIデータのリアルタイム表示機能には、全情報を時間軸にそってチェックできるモニターと、メッセージの主流いやCHが捉えやすいマップの2種類の表示モードを用意しました。表示データは、同時にメモリにストアされ、ダンプウィンドウでチェック可能です。プリンタへ出力させたり、ディスクへ書き出すことも可能です。
MIDIデータの送信も可能。MIDIバイト列に名前を付けて登録する「シンボル」が使用でき、例えば「st=b0 04」と登録して「st 96.」と入力すると、デジタルミキサーDMP7のステレオフェーダーが規定レベルに移動。さらに、引数や演算子(加減算)を用いたハイテクニックも揮えます。
CS1、2の機能も、自由に定義可能。コントロールチェンジやベンダー情報、あるいはテンポや、出力データの送信チャンネル指定用のスライダーとしても使えます。
作成したシンボルは、ファイル管理可能。<バルクマネージャー>とシンボルファイルを共有することもできます。
BULK MANAGER (全MIDI端子をサポートした、バルクデータ・ファイル管理用の付属ユーティリティ)
バルク送受信には、一連のコマンドを記述したコマンドファイルが使用でき、起動時にファイル名をオプションに加えるだけで実行できます。例えば、ディスクに用意しておいた音色をシンセサイザーに送り込む際の、インターナル音色データのディスク・セーブ、メモリープロテクトの解除、音色ブロックの切り替え、ボイスやパフォーマンスの送受信、それに伴うダンプリクエストの送信、ディスクとのやり取り・・・といった煩雑な操作も、オートマティックに処理できます。
さらに、各コマンド中に、シンボルを使用可能。特にダンプリクエスト、メモリープロテクト、といった操作を登録しておくと、分かりやすく、スピーディにコマンドファイルを記述でき、ほとんどの操作をC1上から行えます。『MIDIモニター』のシンボルとの互換性を確保。
※「MIDIモニター」で登録されたシンボル中、スライダー機能専用のもの、関数を用いたものは「バルクマネージャー」では使用できません。