AW1600 生産完了品
ギタリスト、ボーカリストなど、あらゆるミュージシャン・プレーヤーのために、徹底的に磨き抜かれたシンプルオペレーション設計
ギタリスト、ボーカリストなどプレーヤーのユースに重点を置いて開発された『AW1600』は、徹底したシンプル操作を追求しました。たとえば入門者が録音の際に戸惑いがちなルーティング(どのチャンネルをどこに録音するかを決める作業)を直感的に設定できる「クイックナビゲート」をはじめ、使い勝手を向上させる様々な機能を用意。チャンネルごとの詳細な設定をつまみ操作などで簡単に行えるセレクテッドチャンネル、確実な録音再生操作を約束する大型のトランスポートキー、あらかじめギター・ボーカル録音用などの用途ごとに詳細な設定が施されており、選択するだけですぐ使用できるインプットチャンネル用エフェクトやマスタリング、EQなど多数のライブラリー、さらにスイッチやデータダイアルのパーツ選定や配置に至るまで、使いやすさを最大に考慮した操作性を実現しています。筐体はコンパクトで堅牢なメタルボディで可搬性に優れており、リハーサルスタジオ、ライブハウスなどでの録音にも適しています。
36入力チャンネルに対応する本格的なデジタルミキサー
『AW1600』は13本の45mmフェーダーを用意。インプットチャンネル×8、トラックチャンネル×16、エフェクトリターンチャンネル(ステレオ) ×2、クイックループサンプラー(ステレオ)×4、合計36系統の入力チャンネルを備えたデジタルミキサーです。AD/DA変換=24bit(内部処理 32bit)の高精度な処理を行うことでDM/0シリーズをはじめとするヤマハデジタルミキシングコンソールのクオリティを継承しました。
XLR/フォーン兼用のコンボジャックを8系統用意し、8本のマイクを同時使用可能
ミキサー部の1〜8チャンネルはマイク/ラインに対応し、XLR端子とフォーン端子の両方に対応するコンボジャックを8系統用意。同時に最大8本のマイクを使用した録音が行え、複数のマイクを立ててのハイレベルなドラム録音や、ライブ録音などの用途に応えます。また1-8CHはファンタム電源供給も行え、コンデンサーマイクも使用可能。プログレードの録音が簡単な操作で楽します。ギターやベースを直接入力できるHi-Z端子、デジタルオーディオの入出力をサポートするコアキシャル端子(S/PDIF)も用意しています。さらにアナログ回路は開発段階でプロエンジニアによる検聴を繰り返すことで、従来モデルと比較し音の定位感、ダイナミックレンジ、アタック反応速度などがより一層磨き上げられています。
全チャンネルに4バンドフルパラメトリックEQとダイナミクスを装備
『AW1600』は高精度な4バンドフルパラメトリックEQと、コンプレッサーやゲートなどのダイナミクスを全入出力チャンネルに実装。02Rをはじめとするヤマハデジタルミキサーと同等の強力なチャンネルファンクションを搭載しており、プログレードのサウンドメイキングが可能です。
ギターエフェクターやマスタリングエフェクトなど多彩なエフェクトを搭載した2系統のマルチエフェクター
外部エフェクトを必要としないほど充実したエフェクトを内蔵。リバーブやディレイ、モジュレーションなどに加え、プリセットライブラリーとしてギター用のディストーションやアンプシミュレーター、更にボーカル用エフェクターも内蔵。ギターを『AW1600』に直接入力するだけで、ギターアンプをドライブしたようなリアルなディストーションサウンドが録音できます。加えてプロフェッショナルなCD作成を可能にするマスタリングエフェクトも搭載し、1台で音楽制作のすべてを完結できます。
40GBの大容量を実装し16/24bitに対応した16トラックハードディスクレコーダー
『AW1600』は40GBのハードディスクを実装した16トラックのハードディスクレコーダーを搭載。1パーティションは20GBで構成され、ソングごとに16bit/24bitレコーディングが選択でき、プロレベルの高品位なレコーディングが行えます。1ソングは最大記憶容量が20GB、最大8トラックの同時録音が行え、ライブレコーディングやバンドの一発録音などに対応します。(長時間、大容量のソングの場合、各種の操作や処理に時間がかかる場合がございます。)またトラックごとに8つのバーチャルトラックを用意しており、複数のテイクから最良のテイクの選択が可能。バーチャルトラックはマルチトラックだけでなくステレオトラックににも装備されています。レコーダーのトラックに影響を与えずワンタッチで録音/再生が行えるサウンドクリップ機能も搭載。曲のスケッチや、フレーズ練習、アドリブ練習などに便利です。
音程を修正するピッチフィックスや高精度なタイムコンプレッションなどの多彩な編集機能とロケート/オートパンチI/O
レコーダー部には多彩な編集機能を搭載。コピー、移動、削除などのエディットに加え、従来モデルより高音質を実現した新アルゴリズムのタイムコンプレッション(50%〜200%)やピッチチェンジ(上下1オクターブ)を装備。さらにボーカルなどのピッチを緻密に修正できる高精度な「ピッチフィックス」も搭載しました。「ピッチフィックス」はメインボーカルからコーラスパートの作成する、といった積極的なエディットも可能です。ロケート機能はスタート/エンド/リラティブゼロ/A/B/イン/アウトなどの7つのロケートポイントを設定でき、さらに99のマーカーも設定可能。ABリピート、オートパンチイン・パンチアウトに対応します。TEMPO MAPと同期するメトロノームも用意しました。
リズムトラック制作で威力を発揮するクイックループサンプラー
本体液晶下に4つのパッドを装備。それぞれに4つのサンプルバンクを内蔵し、計16種類のステレオ波形をアサイン可能です。最大同時発音数は4(ステレオ)。記憶容量はサンプラー全体でステレオ47秒(24bitモードでは29秒)。HD上のオーディオトラック、パソコンやCD-ROMから取り込んだ WAVファイルを使用することも可能で、パッドをリアルタイムで押すだけで専用のシーケンストラックに入力できます。ドラムループやSEをパッドにアサインすればテンポに合わせてパッドを押すだけでリズムトラックの制作が可能。加えて、小節ごとのステップ入力にも対応。オーディオトラックを占有することなくシンプルな操作でリズムトラックやSEの制作が行えます。なおリズムループやSEなどのサウンドファイルが本体に多数収録されておりクイックループサンプラーに読み込みが可能です。
CD-RWドライブを実装し本体でCD制作が可能
CD-RWドライブにより各ソングのステレオトラックから高品位なオーディオCDを制作可能。さらにソングデータのバックアップやオーディオCDの再生、CD-ROMからWAVの取り込みも可能です。
コンピュータベースの音楽制作とも高い親和性を実現
USB2.0をサポートしたUSB端子を装備し、パソコンと高速でデータの送受信が可能。『AW1600』はWAVをネイティブの波形データとして動作するため、変換作業なしにPCとWAVデータの送受信が行え『AW1600』で作成したソングデータや各パートのデータをパソコン上で波形編集する、といったワークフローも簡単に実現します※。もちろんパソコンでのソングファイルのバックアップも可能。さらにMIDIリモート機能によりシーケンスソフトウェアやMOTIF ESなどのシンセサイザーを『AW1600』本体からリモートコントロールすることも可能です。
※ 24bitソングをPC上で編集する場合は、32bitWAV形式に対応した波形エディタが必要です。