A5000 生産完了品

強力なフィルターが多彩なサウンドメイクをサポート

サウンドメイクの最重要ポイントとなるフィルター部には、サンプラーの概念を打ち砕く24dB/octの強力な性能を誇る高品位なフィルターを搭載しました。ローパスフィルター、ハイパスフィルター、バンドパスフィルター、バンドエリミネートフィルターはもちろん、ローパスフィルターやハイパスフィルターのバリエーションタイプ、2種類のフィルターを組み合わせたタイプなど総計16種類ものフィルタータイプを内蔵。レゾナンスを極限までに強調した24dB/octのローパスフィルター「LowPass2」、2基のフィルターを並列接続して微妙な倍音コントロールが可能な「LPF+Peak」、2系列のパラレルフィルターで独特のテイストが演出できる「Dual LPFs」など、A5000/A4000ならではのドラスティックなタイプは特に注目。緻密なボイシングから強力なレゾナンスを効かせた過激なクラブ系サウンドまで、プロのサウンドメイクに求められる縦横無尽の音色変化に柔軟に対応します。

豊富かつ独創的なエフェクトシステム

A3000で高い評価を得たエフェクトシステムがさらに進化。A5000には6系統、A4000には3系統のエフェクトが内蔵されています。エフェクトタイプも高品位ディレイやリバーブなどプロユースに対応した定番の空間系エフェクトを網羅した上で、最先端のクラブ系サウンド/ブレイクビーツに威力を発揮するローファイ/ロービット系や歪み系・原音破壊系の独創的なタイプまで総計96種類をスタンバイ。ディレイ音を左右に周期的に移動させる「No.068:DELAY+AUTO PAN」、豊富なDSPリソースを使った高品位リバーブ「No.080:HALL」、入力信号の再生順序や再生速度を極端に変調する過激なエフェクト「No.006:JUMP」、あらゆるサンプルを人がしゃべったようなサウンドに変化させる「No.025:TALKING MODULATOR」などのユニークなプログラムや、外部MIDIクロックにテンポ同期するエフェクトタイプも豊富に内蔵しました。サンプリング時にエフェクトをかけることはもちろん、外部アナログ入力にエフェクトをかけてミックス出力することもでき、Aシリーズの独創的なエフェクトを他のMIDI音源にも活用可能です。

最先端のブレイクビーツ制作を強力にバックアップ

ブレイクビーツを自動的に分割し、ランダムに並べ替えてバリエーション波形を作り出す「ループリミックス機能」を装備。1つのドラム/パーカッションループからまったく別のリズム/フィルインパターンを簡単に作り出すことができます。分割された波形にリバース、ローファイ、ピッチ、ゲート、ブレイクなどの効果を自動的に加え、より過激なバリエーション波形を作りだすことも可能。メロディックなシーケンスフレーズから新たなフレーズを作ったり、ノンビートの SE音からリズミックなシーケンスを作るなど、多彩に活用できます。また、ブレイクビーツやフレーズサンプルをワンタッチで自動的に分割し、分割した波形を順番にキーアサインする「ループディバイド機能」も装備。分割した波形はワンショットの音素材や半拍・1拍・2拍などのリズム素片として使うことが可能。シーケンサーと組み合わせた音楽制作システムで、自由自在にブレイクビーツを作りかえることができます。

サウンドの可能性をさらに広げるプログラムLFO

音色プログラムごとに外部MIDIクロックに同期させることができるLFOを搭載しているため、音色やエフェクトパラメーターをテンポに同期してコントロールすることができます。また、最大16ステップでプログラムできるオリジナルのLFO波形を使用することも可能。ビートごとに音色やエフェクトが変化する、過激なコントロールをプログラムすることができます。

新次元のシンセサイズ能力を搭載

ピッチ/フィルター/アンプリチュード独立のEGを装備し、グラフィカルなエディットが可能。また、パン、フィルターのカットオフ周波数、Q/Width をランダムに変化させ、ノートオンのたびに定位や音色をダイナミックに変えることもOK。さらに、サンプル独立にキメ細かなサウンドトリートメントができるパラメトリックEQ、レコーディングやステージなど状況に応じて最終的な音質コントロールが可能な4バンドのトータルEQも搭載。充実のパラメーター群を装備し、圧倒的なシンセサイズ能力を実現しています。

快適なユーザーインターフェイス

320×80ドットのフルグラフィックLCDを採用。トリム/ループ時のサンプリング波形やエフェクト接続など、多彩な情報を明快にディスプレイします。 A3000でも評価の高かったマトリックス状のモード/ファンクションスイッチや、直感的なエディットに活躍する5個のノブなども装備し、快適なユーザーインターフィスを実現。5個のノブを駆使すれば、音色を過激にリアルタイムコントロールすることもでき、ノブ操作はコントロール情報としてMIDI出力も可能。また5個のノブはプッシュスイッチとしても機能。ノブを押すことで、パラメーターリストがポップアップ表示されるなど、様々なシチュエーションでファンクションスイッチとして機能し、スムーズなエディット環境を実現します。

高い拡張性の確保

SCSIインターフェイスを標準装備。ハードディスクドライブ、CD-ROMドライブなどのSCSI機器の外部接続はもちろん、ハードディスクドライブの内蔵も可能。内蔵ハードディスクドライブはSCSIだけでなくIDEにも対応しています。またFDドライブと交換でZIPドライブの内蔵も可能です。サンプルメモリー増設用には4つのSIMMスロットを装備し、最大128MBまで拡張可能。I/O拡張ボード「AIEB2」を装着すれば、6系統の独立アウトと2種類のデジタル入出力端子(コアキシャル/オプティカル)を増設できます。

膨大な音色などを収録した10枚のCD-ROMを付属

プロのスタジオユースを強力にサポートする新製品の別売「プロフェッショナル・スタジオ・ライブラリー」CD-ROM(8タイトル)をはじめ、専用エディターなどを収録したCD-ROMを10枚付属。本体購入と同時に即戦力として利用できます。

他社サンプラーやコンピュータとの高い互換性

他社主要サンプラーやコンピュータとも高い互換性を確保。「AKAI」「E-mu」などのサンプルデータ、マッピングなどを読み込める他、WAV/AIFFのロード/セーブも可能です。

連続レコーディング/自動マッピング機能

サンプリング→マッピング→ループ/リバース/ピッチ調整→プレイバックといった一連の作業も、イージーオペレーションで完結。サンプリング用オーディオ CDなどの無音部分を検出し、自動的に別サンプルとして連続サンプリングすることも可能。しかも新規サンプルは鍵盤の順に自動的にキーマッピングすることもできます。またプログラムやサンプルを自動的にリマップするアレンジ機能や、異なるバンク間でも自由にサンプルを移動できるムーブ機能など使いやすい機能を搭載しています。

mLANに将来的に対応

ヤマハが提唱する次世代のデジタルデータ転送プロトコル<mLAN>に将来的に対応。高機能なデジタルネットワークシステムの構築が可能になります。