SOL2 生産完了品

オーディオとMIDIをシームレスにハンドリング可能

24bit/96kHzの最高品位のオーディオデータとMIDIデータを自由に組み合わせて楽曲制作が可能です。トラック数はオーディオ/MIDIともに無制限。[トラックビューウインドウ]で録音したいトラックを選び、録音ボタンをクリックするだけで、ボーカル/ギター/CD/MDなどの外部オーディオ音声をレコーディングしたり、MIDI データのトラック制作が可能です。レコーディングしたオーディオ/MIDIのデータは[トラックビューウインドウ]で直感的かつダイレクトに集中コントロール可能。トラック/ブロック単位の拡大表示/表示色の指定も自在です。1クリックで目的の編集ウインドウを開ける便利な[ウインドウバー]や、マーカーによる快適なロケーション移動、また柔軟なテンポコントロールが可能なマスタートラックも搭載しました。

最高水準のオーディオデータ編集を実現

世界トップレベルのタイムストレッチ/タイムスライス機能を搭載し、オーディオデータのテンポ/ピッチ/フォルマント(ボーカルの声質)などを緻密に編集できます。タイムストレッチ機能では、ピッチを変えずに波形の長さを伸縮可能。インスト/ボーカル/ハイグレード/ソロボーカル/リズムの5種類の高品位な変換アルゴリズムを搭載し、音質劣化の極めて少ない処理を実現。指定した範囲(時間)内にオーディオデータをジャストに収めることができます。また、タイムスライス機能では、波形自体のビートやサイズをワンクリックで自動的に分析してスライス(分割)し、MIDIデータのように曲のテンポ変化に自動的に追従させることが可能(オーディオデータ自体は非破壊)。ドラムループの個々のサウンドを抜き出したり、タイミングを修正するなど、さまざまな編集に利用可能です。なお、波形エディター「Wave Editor TWE」(日本語版)により、ウェーブ自体の編集も自在です。

様々なVSTプラグインのホスティングが可能

VST2.0に対応し、市販製品やフリーウェア/シェアウェアのVSTエフェクト/VSTインストゥルメントのホスティングが可能。VSTホストシーケンサーとしても威力を発揮します。複数のVSTインストゥルメントをユニットとして表示する[ソフトシンセラック]も搭載しました。

新開発のボーカル用VSTエフェクトを標準装備

ヤマハ独自開発の2種類のVSTエフェクト[Pitch Fix]と[Vocal Rack]を標準装備。プロフェッショナルのレコーディング現場にも充分に対応する性能を獲得し、高品位なボーカルトラック制作が実現できます。[Pitch Fix]ではボーカルのピッチを緻密に補正可能。画面上の鍵盤で音階(スケール)を指定したり、外部MIDIキーボードで弾いた和音やメロディーを元にピッチを補正できます。フォルマント(声質)を保持したままピッチ補正をおこなうため、補正時の音質劣化が極めて少ないナチュラルな処理を実現。メインボーカルを元にコーラスパートを作成したり、全く異なる声質にエディットすることもOK。ピッチ修正中は該当する音程の鍵盤が光るため、視認性も抜群です。また、[Vocal Rack]はボーカル用の強力なマルチエフェクター。コンプレッサー/ハーモニックエンハンサー/3バンドイコライザー/ディエッサー/ノイズゲート/ディレイといったボーカルに不可欠な6種類のエフェクトを搭載。この6種類のエフェクトを組み合わせたボーカルレコーディング/ミックスダウン用のプリセットエフェクトを20タイプ内蔵。明瞭度の高いクリーンなボーカル録音はもちろん、ダブリング/アンビエンスを付加する、ラジオボイスに加工する、さらにはトラックダウン時にボーカルの芯を太くするなど、幅広いシーンで実力を発揮するオールマイティなボーカル用エフェクトです。

新開発のマスタリング用VSTエフェクトを標準装備

ヤマハ独自開発の高品位なマスタリング用VSTエフェクト[Final Master]を標準装備。楽曲全体のバランス/レベルなどをコントロールし、CDクオリティのダイナミックな2ミックスを作成できます。[Final Master]には、3バンドの帯域分割処理ができるコンプレッサー/リミッターを搭載(帯域分割周波数は任意に設定可能)。プロレベルのCD制作をサポートする最高級のプリセットエフェクトを15タイプ内蔵し、トレンディなCDサウンドに仕上げたり、ボーカルを際立たせり、コンプレッション感を強調してビートを効かせる、ローファイサウンドにするなど、多彩なシチュエーションに応じたマスタリングが可能です。マスタリング処理後の信号の過大なピークを抑えるソフトクリップ機能、帯域間のバランスを保ったままコンプレッサーの各帯域のパラメーターを同時に変更できる便利なリンクボタンも装備しました。

ハイクオリティなオーディオミキシングが可能

ヤマハプロ用デジタルミキサー直系の高機能な128チャンネル・4バス仕様の[オーディオミキサー]を搭載。高品位なオーディオミキシングを実現します。各チャンネルごとに4インサーションエフェクト/4エフェクトセンド/4AUXセンドを設定可能。各エフェクトモジュールごとに4インサーションエフェクトを自由にアサインでき、モジュール間センドもOK。また、各バス/マスターモジュールにも4インサーションエフェクトをアサイン可能。標準装備の43種類のエフェクターをフル活用し緻密なミキシング、多彩な音作りが思いのままです。各チャンネルのレベル/パン/エフェクトセンドレベルなど様々なパラメーターを自動制御できるミキシングオートメーションも実現。外部MIDI機器からミキシングパラメーターをリモートコントロールすることも可能です。マスターセクションの出力はワンクリックでWAV/MP3ファイルへミックスダウンOK。また、VSTインストゥルメント使用時にはソフトシンセモジュールが自動的に作成され、ソフトシンセの出力をオーディオデータと一緒に扱い、ミックスダウンすることができます。

MIDIデータの完成度を高める「表情付け支援機能」

打ち込みによる単調なMIDIデータをワンクリックで抑揚のある音楽的なフレーズに仕上げられる[オートアーティキュレーション]を搭載しました。グルーブ(強弱/ゲートタイム/スイング)/ビブラート/ハーモニー(高音強調、メロディ強調、低音強調)/チョーキングなどフレーズのニュアンスに関するパラメーターを画面上で設定するだけでOK。ハードロックのギター、フュージョン/ポップスのベース、クラシックのピアノ、スイングジャズのドラムなど、楽器と音楽ジャンルを指定するだけで[オートアーティキュレーション]を実行できるプリセットスタイルも108タイプ用意しています。楽譜表示の[スタッフウインドウ]を搭載し、楽譜に音楽記号を貼るだけで強弱やグリッサンドなどの様々なニュアンスを入力できるスコアアーティキュレーション機能を内蔵。入力した音楽記号はコントロールチェンジなどのMIDIデータとして記録できます。

よりグラフィカルで使いやすくなったユーザーインターフェース

『SOL2』は、機能のみならず、操作性も『SOL』から飛躍的に向上。データの状況を直感的に把握/編集できる、よりグラフィカルで使いやすいユーザーインターフェースを実現しています。まず、スタッフ/ピアノロール/ドラムの各ウインドウでは、鉛筆ツールでも MIDIノートの移動や音程・音長の変更が可能。水平ライン表示を追加して視認性をアップしたリストウインドウでは、1個の入力ボックスから小節/拍/クロックを指定することもOKです。また、様々なエフェクトのパラメーターを画面上のツマミで簡単かつ緻密にエディットできるなど、細部にわたって快適な操作感を追求しました。もちろん『SOL』で好評を得ている操作性はそのまま継承。[ウインドウバー]や[トランスポートバー]、[ロケーションバー]などの各種コントロールバーは好みの位置に配置でき、フローティングも可能。使用頻度の高い機能にショートカットを設定し、複数のウインドウのレイアウトを記憶/呼び出すことができるなど、操作や画面表示を使いやすいようにカスタマイズすることが可能です。

目的に応じて使い分けられる多彩なウインドウを装備

音符データやコントロール情報を数値で緻密に入力・編集できる[リストウインドウ]、音符データを直観的に編集できる[ピアノロールウインドウ]、リズムパートを楽器ごとに入力できる[ドラムウインドウ]、 MIDIチャンネルごとのボリュームやパンを調節できる[MIDIミキサー]など、高機能なウインドウを多彩に装備。自分に合ったスタイルでMIDIデータのトラック制作/編集が可能です。各ウインドウ下部のコントロールセクションではコントロールチェンジを1データごとに表示/編集可能。強弱や速度変化もペンツールで簡単に修正できます。

多彩な譜面形式でのデータ入力/編集/印刷が可能

ギタリストの音楽制作に最適なタブ譜を搭載。フレット番号と音符の種類を指定するだけでギターパートを入力でき、チョーキング/トリル/スライドといったギター特有の奏法記号も簡単に入力できます。タブ譜の他、移調楽器譜/ドラム譜(パーカッション譜)/エレクトーン用3段譜など多彩な形式での譜面表示・印刷が可能。スコアアーティキュレーション機能によって、入力済みのある範囲内のMIDIデータをまとめて記号化することもOK。イメージ通りの楽譜をスムーズに作成できます。

初めてでも簡単にMIDIデータを作成できるオート機能

マイクに向かって歌った歌声をリアルタイムにMIDIデータに変換できる[ボイストゥスコアR]を搭載。思い浮かんだフレーズをスピーディにメロディデータ化できます。メロディに最適な伴奏を自動的に作る[オートアレンジャー]も搭載。320種のプリセット伴奏スタイルを活用して、コード進行を指定しながら1曲分の伴奏を作ることも可能。気軽に作曲に取り組めます。

706音色内蔵のVST対応ソフトシンセサイザーを標準装備

外部MIDI音源機器を必要とせずにMIDIデータをハイクオリティサウンドで再生できるヤマハ独自のVSTインストゥルメント[S-YXG50 VST版]をバンドル。総計706音色(676ノーマルボイス+30ドラムキット)を内蔵し、GMレベル2/XG対応のMIDIデータの再生にも対応しています。[S-YXG50 VST版]の音声出力は[オーディオミキサー]に取り込まれ、MIDIデータのオーディオデータ化(MIDI TO AUDIO機能)+オーディオCD化(※)がスムーズに実現できます。定番のVSTインストゥルメント「Pro-53」「FM7」「B4」「Battery」(Native Instruments社)の体験版もバンドルしました。

※オーディオCD化するためには、CD-R/CD-RW機器(パソコン内蔵型/外付型)とCDライティングソフトが別途必要です。

充実の基本性能・多彩な音源エディターも付属

複数ソング間で任意のデータを自由にやり取りできるマルチソング、複数のチャンネルを1トラック内で扱えるマルチチャンネルトラックに対応。クオンタイズ、移調、ベロシティ/ゲートタイムの変更などMIDI編集コマンドも充実。ヤマハ製のシンセサイザー<MOTIF><S90>用の音色エディターをはじめ、<MOTIF><S90><MU2000>などに装着したモジュラーシンセシスプラグインボード<PLGシリーズ>用の音色エディター、MIDI音源<MU2000/MU500>などに完全対応した音色エディター[XG Editor]など、多彩な音色エディターをバンドル。MP3ファイルのインポート、SOL/XGworksのネイティブファイル、SMFファイル(フォーマット0/1)、XFファイルの読み込みに対応。

SOLからの主なバージョンアップポイント

全般

VST2.0に対応しました。また、3つのVSTエフェクト(Pitch Fix、Vocal Rack、Final Master)と1つのVSTインストゥルメント(ソフトシンセサイザーSYXG50 VST版)が付属しています。マスタートラックウィンドウが追加されました。MP3のインポートが可能になりました。ショートカットキーを設定できる項目が増えました。オーディオエフェクトのウィンドウデザインを改善し、よりグラフィカルで直感的な操作ができるようになりました。音符分解能が960と 480で切り替えられるようになりました。

全ウィンドウ共通

MIDI入力ウィンドウ(スタッフ/ピアノ/ドラム)にペーストラインが追加され、メニューから移動やコピーを行なった時の移動/コピー先が分かりやすくなりました。MIDI入力ウィンドウ(スタッフ/ピアノ/ドラム)で、鉛筆ツールでMIDIノートの移動/音程変更/長さ変更ができるようになりました。

トラックビューウィンドウ

ツールバー群にウィンドウバーが追加され、1クリックで編集用ウィンドウが開けるようになりました。トラックインフォメーションセクションの表示/非表示の選択が可能になりました。

オーディオミキサーウィンドウ

ソフトシンセモジュールが追加され、プラグインソフトシンセからの出力をオーディオデータと一緒に扱えるようになりました。MIDI TO AUDIO機能が実現できます。

ドラムウィンドウ

初期状態でインストゥルメントボタンにキット名を表示するようになりました。

リストウィンドウ

ロケーションの入力方法が追加されました。1つの入力ボックスから、小節/拍/クロックを指定できるようになりました。リストセクションに水平ライン表示を追加しました。

追加機能1 - コードウィンドウ

Chord Windowは、ギターのコードをさまざまなコードポジションで簡単に入力することができるウィンドウです。あらかじめ用意されたローポジション、ハイポジションのコード以外にも、ユーザーの好きなポジションでのコード入力が可能です。また、ユーザーの作ったコードポジションはコードファイル(拡張子. chd)として保存/読み込みが可能です。

追加機能2 - ピッチベンドウィンドウ

ピッチベンドウィンドウは、他のウィンドウで選択されたノートに対して、各種ギター奏法を表現するためのピッチベンド情報(コントロールチェンジ#)を入力することができます。あらかじめ用意されたテンプレートの中から好きなものを選び、微調節を行うだけで、チョーキングやボトルネックなどのオーソドックスな奏法や、トリル、アーミングなどのダイナミックな奏法まで、さまざまなギターのニュアンスを簡単に付け加えることができます。