CP-80 生産完了品
打弦式の音源とグランドピアノアクション
CP-80、CP-70Bの音源は弦をハンマーでたたく打弦式。グランドピアノと全く同じ仕組みのアクション機構を採用しているため、グランドピアノそのままのキイタッチ。タッチレスポンス(キイをたたく強さによる自然な音の強弱)も、指さきに感じる微妙なキイの重さも、少しも損なわれていません。キイはピアノと人の接点。タッチのちがいは、まさに演奏を左右します。
音源もグランドピアノそのまま
エレクトリックグランドのボディ構造は、小型グランドピアノと同じ構造。グランドピアノともっとも違う点は、ステージでの使用を重視し、周到なハウリング対策、フィードバック対策が施されていることです。そして、原音の追求から誕生したヤマハ独自のピックアップが、弦の1本1本に対応。澄みきった最高音から、重厚にしてクリアーな最低音に到るまで完璧なボリュームバランスを誇ります。しかしなんといっても、打弦式を採用したことによる最大のメリットは、アコースティックな音色。立ち上がりから、減衰し、消滅するまでの倍音構成・音量変化は、こえがエレクトリックピアノかと思うほど。ダイナミックレンジの広さが魅力です。
エレピだからエフェクトのかかりは抜群
エレクトリックグランドはボリュームコントロールをはじめベース、ミドル、トレブルのトーンコントロールを採用しています。たとえば、トレブルを低目にセット。ベースを上げればジャズピアノ風の鈍いサウンドをつくれますし、逆にベースをしぼってトレブルを上げれば、クラシカルで華麗なサウンドが誕生します。お好みのサウンドにセットしてください。CP-80には使用アンプの音質を、曲奏に合わせて高音レベルを瞬時に切り替えることができるブリリアンスレベルSWを装備しています。また、トレモロの速さ、深さを自由にコントロールできるステレオ方式のトレモロユニットや、エフェクターを接続できるパッチング端子も装備。左右に微妙に揺れ動くドラマチックなトレモロ、ワウワウ、フェイズシフトサウンドなど新しいサウンドをつくったり、演奏時の音場コンディションに合わせてエフェクトは思いのまま。エレクトリックピアノならではの数々のサウンド効果が得られます。
ライブとレコーディングの使い分け
アウトプットはCH1、CH2のステレオ。それぞれに、キャノンコネクターが設けられています。ライブ使用でもPAにラインで送る場合にはキャノンコネクター側を利用できる、便利なシステムです。アンプはエレクトリックグランド独特の豊かなタッチレスポンスを最大限に生かすため、ダイナミックレンジの広い機種を選んで使えば効果的です。CP-80、CP-70B用として最適な、ヤマハのパワーアンプ内蔵のPAスピーカー(A4115H)などをお勧めします。
キャリアブルタイプです。
本体は鍵盤部分とフレーム部分で、上下にセパレート。つまり、アクション部を2分し付属品といっしょに、ふたつのケースに納めるという画期的な構造をもっています。これで、演奏旅行に伴う移送の問題も、らくらく解決。あくまでプレイヤビリティを重視した設計です。
定期的な調律をお勧めします。
エレクトリックグランドはピアノ本来の音色とタッチを実現するため、アコースティック同様ピアノ弦をハンマーでたたくという音源方式をとっています。つねに最良のコンディションを保つため、定期的な調律をお勧めします。
電源部
メインテナンスの点、また万が一のトラブルに備えて、電源部はボディの外に出されました。