CG/CGXシリーズ
ヤマハクラシックギターCGシリーズにも、ヤマハクラシックギターの最上位モデルGRAND CONCERT CUSTOMで培った長年のノウハウが随所に活かされています。
材料
表板:弦の振動を音に変換する最も重要な部分で、響きの良い木材を使用します。
裏・側板:表板の振動をしっかりと支えられるよう比較的硬く、重い木材を使用します。
棹:反りを生じないように変形しにくく響きの良い木材を使用します。
指板:弦、指が直接当たる部分なので硬くて磨耗に強く、密度の高い滑らかに仕上がる木材を使用します。
下駒:弦の張力を支えるため硬く、丈夫な木材を使用します。
表板松と杉
松:中低音が重厚で、高音はギターが新しいうちは杉と比較するとやや出にくいのですが、弾き込むことにより音が出てくるようになります。音は全体に落ち着いて、音に芯と粘りがあり、透明感があります。
杉:高音の鳴りが良くギターが新しいうちからよく鳴ります。松と比較すると音はやや軽く、また弾き込みによる音の変化は少ないです。音色は杉独特の甘さがあり、全体的に華やかな明るさがあります。
※松と杉の違いは音の違いであり、優劣をつけることはできません。各々特長と個性を持ち、実際に弾いて選んでいただくことが大切です。
※品番末尾のアルファベットで表板材がわかります。末尾がS(Spruce)は松、C(Cedar)は杉
例:CG182Sは表板松、CG182Cは表板杉となります。
単板と合板
単板:1枚板でできている木材が単板。音の振動の伝達が良く、合板に比べ音響特性に優れています。CG122MS/MC、CG142S/C、CG162S/C、CG182S/C/SF、CG192S/C、CGX122MS/MCの表板は単板です。
合板:複数枚の木材でできています。音響特性は単板に劣りますが、強度的には合板の方が優れています。CG102の表板は合板です。また、CGシリーズの裏側板はすべて合板です(GCシリーズは表板も裏側板も単板です。)
響棒配置
ヤマハの響棒配置のノウハウが活かされています。
響棒は表板に弦の張力に耐える強度をつけるとともに、良い音を出すために重要な影響を与えています。ヤマハクラシックギターの響棒は、数十年にわたり研究を続けてきたGRAND CONCERT CUSTOMの響棒配置をベースに材料の特性を活かしながら、音色、音量が良くなる工夫を加えて現在の設計に至っています。弦振動が表板から胴全体に広がり、高音の鳴りもよくなるよう響棒の本数、長さ、位置、角度、形状、下駒補強木を設計し、ギター全体がバランス良く響くよう設計されています。
塗装
塗装は良い音を出すために必要な工程であると同時に、ギターの表面を保護する役割も果たしています。CGシリーズはポリウレタン塗装を行っており、艶と伸びのある美しい音を響かせるとともに、日本の気候変化にも強い品質を保持しています。
System73
ナイロン弦ギター用に開発されたアンダーサドル型ピックアップ&コントロール。
カンタン操作でクラシックギターの温かい音をそのままラインアウト。
適用モデル:CGX122MS、CGX122MC