SV250

アコースティックバイオリンと変わらない重さとバランス

SV250本体の重さは約500g。

アコースティックバイオリンと変わらない重さとバランスの実現によって、ステージでの自由なパフォーマンスを約束します。さらに、テールピースをはじめ、ネック、糸巻き(ペグ)もアコースティックバイオリンと同じものを採用。細部にいたるまで高い精度で加工を施すことにより、演奏上での違和感がありません。また、市販のほとんどの肩当ても装着可能です。

より自然な響きと演奏感を実現する新設計ボディ

サイレントチェロSVC110やサイレントベースSLB200で好評を得ている、内部空洞と側面のスリット形状の最適化による独自のボディ構造を採用。これによりアコースティックバイオリンに近い豊かな響きと自然な演奏フィーリングが生まれます。また、木目の陰影を浮き立たせるシェイディング仕上げを施し、バイオリンならではの美しい風合いを追求しました。

一般的なほとんどのタイプの肩当てが使用可能

肩当ては付属しておりませんが、一般的な市販の肩当てが装着可能です。既にアコースティックバイオリンを演奏される方は、日頃使い慣れた肩当をそのまま付け替えてお使いになることができます。

2種類のピックアップがバイオリンならではの表現力を忠実に再現

従来から定評のある駒下部ピックアップが、ボディ全体の鳴りを豊かに再現するとともに、ビブラートなどの演奏技法による微妙な音質変化に反応。さらに、新開発の駒内蔵ピックアップが、弦の振動をダイレクトに検知することにより、立ち上がりの良いサウンドと弓使いによる微妙な演奏表現を忠実に再現します。

また、本体裏面のピックアップブレンドコントロールで2種類のピックアップのバランスを調整することが可能です。

2つのピックアップをお好みのバランスに調節(ピックアップブレンド コントロール)

本体裏面のつまみで、内蔵される2つのピックアップの音量バランスをお好みのバランスに調整することができます。

右(BODY)側へいっぱいに回すと、楽器全体の響きを豊かに再現する「駒下設置型ピックアップ」の音のみを出力します。

左(BRIDGE)側へいっぱいに回すと、弓のよる表現をより的確に再現し、立ち上がりの速いレスポンスを表現する「駒内蔵型ピックアップ」の音のみ出力します。

中間位置では2つのピックアップをブレンドした音が出力されます。

自由な音づくりが可能なコントロールボックス

サイレントバイオリンの演奏をアンプやエフェクターに送るラインアウト端子に加えて、PA機器やレコーディング機器にダイレクトに接続できるXLR端子を装備。演奏会場や演奏シーンに合わせた出力が選択可能です。

<正面>演奏中にプレイヤーが手元で出力する音量や音色の調整ができるボリュームコントロールと、トレブル・ベース各コントロールつまみを装備。

<上面>には、ヘッドフォンモニター時に音量を独立して調節できるヘッドフォンボリュームを装備しました。イヤフォン・楽器本体接続の各ジャック部には分かりやすくイラストが表示されています。

<底面>には、LINE OUTジャック(アンバランス)と BALANCED OUT ジャックを装備。それぞれ標準フォーンプラグ対応のラインアウト出力と、XLRコネクター対応のバランス出力で、ボリューム・トレブル・ベースを調整後の信号が出力されます。

ノイズ対策の手段も搭載

コントロールボックスの側面には、グランドリフトスイッチと、バランスドアウトパットスイッチがあります。

グランドリフトスイッチは、BALANCED OUTジャックからXLRコネクターにて外部機器に接続している場合に、本機と外部機器のグランドを分離するためのスイッチです。通常は「GND」側で使用し、グランドループ等によるノイズが発生した場合「LIFT」側に切り替えると接続機器と本機のグランドが分離され、ノイズ対策のひとつになります。

バランスドアウト パッドスイッチは、BALANCED OUTジャックの信号出力を26dB減衰させるスイッチです。小型ミキシングコンソールなど、XLRコネクターのバランス入力にマイクレベルのみを想定している機器に本機を接続する場合、スイッチを「-26dB」側にすることにより、マイクレベルに近い出力とすることができます。

ラインレベルのバランス入力を受け付ける機器に接続する場合は、スイッチを「OFF」側に設定することにより、アンバランスのLINE OUTと同レベルの信号を送ることができます。

2010今年の一品 TOP10に選出

アメリカの弦楽器専門誌「STRINGS」に、2010年注目の10品(10 Top Picks from 2010)として、SV250が選ばれました。