ACP-2 MN 調音パネル(ナチュラル)
広い帯域での「吸音」と「散乱」による心地よい音場 さらに制御音域を拡大
ヤマハ調音パネルは、独自の音響構造により、広い帯域でほぼ平坦な吸音特性を発揮するとともに、散乱性能も併せ持っているため、音響障害を抑制して響きを整え、単なる吸音材などでは得られない心地よい音場をつくり出します。さらに、『ACP-2』は高さ120cmとすることで、高さ90cmの現行モデル『TCH』に対し、制御音域の最低域を拡張。特にピアノ演奏時やオーディオリスニング時の中低音域の響きを整える効果を高めました。
<残響減衰特性に見るブーミングの抑制効果の観測例>
設置性・コーディネート性を向上
高さを120cmとしたことで、アップライトピアノやトールボーイ型スピーカーと組み合わせやすく、しかも、わずか3cmの薄さで部屋の広さを損なうことなく設置可能です。また、従来モデルと同様の壁掛け型の使用に加えて、自立型としても使用できるよう自立スタンドを付属し設置性を向上しました。
※色違いのホワイト、ブラウンは、別品番になります。各製品ページをご確認ください。
アップライトピアノの背面に設置するだけで繊細な演奏表現を実現
アップライトピアノの背面に設置するだけで、響きを整え、楽器本来の音を取り戻し、演奏者の意図を反映する繊細な演奏表現が可能になります。速いテンポでも一音一音をしっかり聞き取ることが可能になり、和音が美しく響き、ピアニシモなども表現力が豊かになります。グランドピアノでは、ピアノの周りの壁面や下の床に設置することで同様の効果が実現できます。
<ご参考−調音パネルの構造>
ヤマハ調音パネルの基本要素は「音響共鳴管」と「堅い反射面」です。1本の管の片面の一部に開口部を設け、上下に長短2本の共鳴管を作り出すと、2つの周波数で共鳴する音響共鳴管ができます。これをパネル状に連結すると、開口部回りに堅い反射面が構成されます。
この独自の構造により、入射する音に対して、「開口部」から放射される音と「堅いパネル面」から反射される音が相まってほど良い散乱効果を生み、同時に「開口部」での音のエネルギー消費による吸音効果も得られます。
つまり、1枚のパネルで「吸音」と「散乱」作用をバランスよく両立させることを狙いました。音響共鳴管を適切な長さで組み合わせるなど、低音から高音にわたる領域で性能を確保する工夫を施しています。