TCH 調音パネル
薄さ3cmのパネルが、小空間の音の響きを快適にコントロール
現代建築による音楽練習室、会議室、オーディオルームなどの小空間は、壁や床、天井の硬い材質や、気密性の高さが原因となり、音の響きすぎ、フラッターエコー、ブーミングといった音響障害を抱えるケースが増加しています。
「ヤマハ調音パネル」は、壁面に設置するだけで、このような音響障害を改善します。一台で吸音効果と拡散効果を兼ね備え、しかもパネルの厚みはわずか3cm。空間の音響特性を最適化し、良質で快い響きを実現します。
多くの室内では、さまざまな音響障害が発生しています
調音パネルの特長
01)「吸音」と「散乱」を最適なバランスにコントロール。明瞭で快適な音の響きを実現します。
ヤマハ独自のパネル構造により、125~4000Hzの広い帯域でほぼ平坦な吸音特性を発揮。散乱性能も併せ持っているため、一般的な吸音材では得ることができない、音響障害のないクリアで心地よい音響空間をつくります。
02)わずか3cmの薄さで、省スペースに設置可能。
これまで、およそ70cmの厚さを必要としていた低音域※の響きの制御が、わずか3cmで可能となるため、部屋の広さを有効に使えます。
※125Hzまで
03)金具で取り付けるだけの簡単パネル。
適切な音場空間づくりに必要だった大がかりな工事が不要。金具だけで取付可能な音響部材です。
※取付金具付属。別途取付費用が必要となります。販売店までご相談下さい。
調音パネルの使用例
調音パネルの構造
調音パネルの基本要素は、「音響共鳴管」と「硬い反射面」です。1本の管の片面の一部に開口部を設けて上下に長短2本の共鳴管を作り出すと、2つの周波数で共鳴する音響共鳴管ができます。これをパネル状に連結すると、開口部まわりに硬い反射面が構成されます。
この独自の構造により、反射する音に対して、「開口部」から放射される音と「硬いパネル面」から反射される音が相まって、ほど良い散乱効果を生むと考えられます。また同時に、「開口部」での音のエネルギー消費による遮音効果も得られます。
ヤマハ音場制御技術の歴史
1980年代の初頭から「音のヤマハ」は、音を届ける場も重要であると考え、快適な音場空間の提供に携わってきました。