21期生奮闘記~7月~

梅雨明けも早く、記録的猛暑に見舞われている日々。

自然豊かな環境の寮で巡り合う虫たちと格闘する生徒たち。とにかく虫がでかい!そうです(笑)

■『音』についてここまで考えたことは無かった・・・音響学。

7月初旬、2日間みっちり組み込まれた音響学カリキュラム。

ヤマハの開発Gが総力を挙げ『音』について熱い授業が繰り広げられました。

特殊な機材や楽器を用いて音を目で見る、周波数を体感し人間には聞こえない領域へチャレンジ、様々な形状での音色の変化を体感・・・・2の12乗根って・・・

自分たちがなんとなく発してきた音について考え、ハーモニーの仕組みと周波数の算出の仕方など、理科のような実験や数学のような計算など身をもって学ぶこととなりました。

■クラリネット吹奏訓練&発表会

6月中旬より始まったクラリネットの吹奏訓練。週1回の4回コースで実施され、7月13日に最終回の発表会を迎えました。

クラリネット経験者は17名中1名。発表会では1人ずつ前に出てソロを披露し、それぞれがユニットを組んでアンサンブルを行いました。

ソロで圧巻の演奏を披露したのは唯一のクラリネット経験者の北條君。ストラヴィンスキー作曲『クラリネットのための3つの小品』を堂々と吹き上げ、会場を驚きと共に魅了しました。

この日、吹奏訓練担当の仁科先生にMVP・仁科賞を、アカデミー福澤所長には福澤賞、講師からは頑張ったで賞を選出いたしました。

見事!!賞を受賞された5名の皆さん。

MVPはFLでも同賞を獲得したチューバ経験者の阿部君。

仁科賞はアンサンブルユニット『おっさんズ』。年上の男性3人(ホルン経験者友久君、サックス経験者傳川君、MVPに輝いた阿部君)による意外な選曲『ハナミズキ』は繊細な音楽表現とギャップで心を掴みました。

福澤賞は、ピアノ伴奏の古屋さんと『Best friend』演奏した松下さん。その曲の通り息のあった演奏で心が温まりました。

頑張ったで賞は、チューバ奏者の馬場君。『翼をください』を丁寧に吹き、彼の背中に翼が見えました。

集合写真ではサックス吹奏訓練に続き『ヤマハ』シリーズのヤマハの『ハ』!!

次回の吹奏訓練はトランペットです!

■福澤所長による音楽総論

楽器の成り立ちや、歴史に沿っての変化、各楽器の特徴などを生徒たちが調べ発表しました。担当楽器については自分の経験したことの無いものが振り分けられ、唖然。

さっぱり分からなかった楽器の歴史や特徴を自己で調べることに加え、人前で発表することで更に理解が深まりました。

プレゼン賞に輝いたのは

クラリネット経験者北條君による、ユーフォニアム講座

トロンボーン経験者岩田さん、ユーフォニアム経験者坂田さんによる、オーボエ講座

パワーポイントやスマートフォンの画面を駆使したり、資料を配布したりと各々が考え、工夫を凝らした発表。予想以上のクオリティに講師一同驚きました。

また雅楽を学ぶと共に、雅楽からくる日本語が身近に多くあることに気付き驚きました。このような様々な情報や知識を持っておくことで、今後お客様との会話もいい《塩梅》に上手くこなして仕事の《コツ》を掴み、《様になった》姿を見せてほしいなと思う次第です。

■3クールある木管楽器実技研修も最終クールに突入。

4月後半から段階を経て習得してきた木管楽器の実習も最終クールに入り、楽器全体の調整方法や、各消耗品の交換・調整など同じ1週間でも内容が格段に増えました。

限られた時間の中で効率良く、精度の高い品質を出すという事がどれだけ難しいことなのか、どうすれば目標に近づけるのか日々自己と向き合い、苦しみもがいています。

夏季休暇前にはリペアグレード試験の模擬テストが待ち構えています。

生徒だけでなく講師も一丸となって挑んでまいります。