21期生奮闘記~9月~
まだまだ暑さの続く9月。
大型台風にも負けず、金管楽器と木管楽器の作業の両立に挑む生徒たちです。
■管体の凹みは心の凹み!!いざ金管凹み直し!!
金管楽器の修理のイメージといえば…??
この管体の凹み直しをイメージする方も多いのではないでしょうか。
生徒たちは初めての凹み直しに緊張気味です。その緊張を打ち破るかのように始まった『凹みの作り方』!!自らが直す凹みをまず作るというところら実習がスタートしました。
その楽器を吹いている子達からすればまさに苦行・・・。本当にやるんですか??!!という動揺が隠せません。
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金属管体楽器の材質は真鍮や洋白といったもので、各配合も厚さも形状もそれぞれ異なります。
材質・厚さ・形状それぞれを踏まえて、どのくらいの力をどのように加えるとどんな結果になるのかを知ることも管楽器修理技術者として知っておくべきことです。
苦しい気持ちを抑えて、『ごめんね』とつぶやきながら凹みをつくりました。
自分がつくった凹み・・・気持ちを切り替えて、直す作業に果敢に挑みました!
■山本洋志先生の特別講義
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5月にも特別講義をしていただいた元東京都交響楽団首席クラリネット奏者の山本洋志先生のスペシャルな講義第2弾が実現!!
な、なんと!生徒たちの調整した楽器を吹いて検品していただけることに!!
こんな機会、滅多にありません!
生徒渾身の楽器を一人ひとり丁寧に検品してくださいました。
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短い時間でしたが、指摘を受け修正し検品に並びを繰り返し、なんと!全員合格!!をいただくことができました。合格をもらっても信じられない生徒たち。こらえきれない嬉しさが笑顔に溢れました。
日々、限られた時間で多くのことをこなしていかなければならない生徒たちにとって、失いかけた自信と活力が甦りました!
選定見学もさせていただき、内容の濃い1日となりました。
この経験を今後に繋げていってほしいと思います。
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■トランペット吹奏訓練
前期の木管吹奏訓練に続き、後期は金管楽器。
9月はトランペットです。講師は約15年ほどテクニカルアカデミーのトランペット吹奏訓練を担当していただいている水口先生です。
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今年の生徒たちの約3分の2が金管経験者です。今まで木管楽器の発音原理(エアリード・シングルリード)に苦戦していた金管吹きたちが活き活きしています。 木管経験者の生徒たちも徐々にトランペットらしい音が聞こえてくるようになりました。もうすぐ発表会。実習で忙しい中に、楽器を吹く楽しさが心の救いになっています。
結果はまた次回にご報告いたします。お楽しみに!
■ホルンロータリー調整
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ロータリーバルブシステム…ホルンやトランペット、トロンボーンやテューバに用いられているシステムです。このロータリーをスムーズに動かす調整に加え、ローター紐の交換というカリキュラム。
ロータリーの動きがどんなに良くても紐のかけ方や処理などにより、動きやレバーの高さに影響が出てしまいます。
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■スライド調整
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トロンボーンはスライドと呼ばれる部分の長さを変化させることで音を変えることができます。動きがスムーズでないと良いパフォーマンスに繋がりません。
スライド定盤という平らな金属の面にスライドの管を当てて隙間から漏れる光を頼りに曲がりを確認し、基本的には真っ直ぐに調整していきます。
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曲がりの位置と度合の特定や力加減を間違えると、更に悪くしてしまったり、終いには折れてしまうこともあります。1つひとつの作業に緊張が走ります。
■パーツの棚卸し
テクニカルアカデミーが所有するパーツの種類はなんと、約600種!
充実のカリキュラムのために揃えられた膨大なパーツを1個1個間違いの無いように確認しながら数えていきます。
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ここで仕切りを行ったのが、いつも地道に活動を続けてきたパーツ係の面々。
各グループ分けや責任者を配置し、効率よく取り組むために奮闘しました。
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この資産や利益の把握を目的とする『棚卸し』は、在庫管理や品質維持にも繋がると共に、生徒たちにとっても就職後に役立っていきます。