21期生奮闘記~11月~
肌寒さと共に紅葉も進んで行く中、日が暮れるのも早くなり、帰りの時間は真っ暗です。
12月初旬に予定されているリペアグレード本試験が迫っている緊張感に包まれた実習室、就職活動も本格的に動き出し、両立に励んでいます。
■またもや試練!ダブルリード実習!!
春からはフルート・クラリネット・サックス・ピッコロの実習、夏からはトランペット・ホルン・トロンボーンの実習をしてきた生徒たちに新たに襲い掛かるオーボエ・ファゴットの実習です(笑)
まずは開発グループ担当者による設計論から始まり、分解組立、タンポ合わせ、連絡調整と覚えることもいっぱいです(汗)
まず実技の始めに行ったのは、シーゲルラックの整形。
シーゲルラックとは、タンポと呼ばれる部分の接着・調整に使われるものです。
生徒たちが今までの木管楽器で使用してきた茶色のシェラックとは、色も溶ける温度などの性質も異なります。ヤマハのダブルリードではこの白いシーゲルラックを使用します。
オーボエもファゴットもタンポの大きさは様々。自分の使いやすい細さに整形します。 シーゲルラックをお湯に少し浸けて、やわらかくなったら指で引き伸ばしていきます。 なんだか楽しそう(笑)
オーボエでは、今までの木管楽器とは格段に違う調節ネジの多さに加え、メカニズムも複雑です。セミオートマティックシステムの連絡調整が終わったと思ったら、フルオートマティックシステムの連絡調整の授業へ・・・息つくまもなく、ノートの情報も大量です(汗)
ファゴットでは、管体等の材質の違いや独特の連絡調整などに戸惑う生徒たち。
4つ(5つの場合もある)のジョイントから成り立つファゴットを組み立てるのにも一苦労だった生徒たちもだんだん慣れ、様になってきました。
ヤマハのファゴットのジョイント部は糸で調節されています。
今までコルクでジョイントの調整をしてきた生徒たちにとっては衝撃だったようです。
巻いてある糸を全て取り除き、一から巻きなおしました。
あれれれれ…絡まっちゃった・・・
■グレード本試験に向けた総合実習!!
ついに本試験まで1ヶ月を切りました。
4月から習得するために励んできた9科目について自己を見つめ直し、各々予定表を作成し試験まで内容を詰めていきます。休日も休養と自習を組み合わせながら過ごしています。
総合実習の合間にも木管楽器の実力テストや課題が出され、その度に自己分析と予定の見直す日々です。
本試験まであと少し!
ノートに増えるインデックスタブ。
工具と楽器を両手に抱えてバスに乗る生徒たち。
講師陣も全体でサポートし、一丸となって本試験に望みたいと思います!