21期生奮闘記~12月~
■1年の集大成!グレード本試験!!
4月から様々な技術と楽器の調整を習得してきた生徒たち。
この1年の集大成とも言えるグレード本試験がついに始まりました。
9科目を5日間、時間にして31時間。
作業が完了した楽器は3人の検査を受け、平均点で75点以上が合格です。
ズラリと並んだ試験用の楽器たち。
限られた時間の中で黙々と作業に奮闘する生徒たち。
結果は残念ながら、快進撃となりませんでした・・・
リペアグレードの高い壁にぶち当たり、管楽器技術者という職業が厳しいものであることを痛感しました。
このままでは終われない・・・
ということで、卒業まであと3ヶ月でレベルアップを図り9科目のグレード取得に闘志を燃やします!
■早速、総合実習に突入!!
生徒ひとり一人が、グレード取得に向け原因と対策を分析するところから始めます。
今後のスケジュールも講師と相談しながら計画を立てました。
講師と共に作業の1から確認を始める生徒。
早速模擬試験を実施し作業内容と時間配分などを確認する生徒。
今回の結果を踏まえた上で、検品用紙の指摘箇所の分析や生徒の技術習得レベルに合わせてそれぞれが考え行動に移していきます
寮での課題も自分で考え、寮の作業室で遅くまで作業に励んでおりました。
■課外研修『未来予測図』?!
グレード試験・総合実習と日々自分と楽器と向き合う日々が続きます。
そこで少し視野を広めてみよう!と企画された、福澤所長による課外研修が実施されました。その名も『未来予測図~日本の吹奏楽の未来について考える~』。
今後の少子化による人口減少から始まり、世界の趨勢を視野に入れ日本がどのような変化をしていくのかという未来の予測。
自分たちが青春を過ごし今後職業として深く関わる吹奏楽業界がどのようになっていくのか・・・
吹奏楽業界の盛衰が管楽器技術者の自分たちに与える影響は・・・
様々な資料をもとに討論し合い、生徒たちも危機感を感じたようです。
その後のレポートには、今後の予測からそれぞれが考えた新しい企画やサービスなどアイデアにあふれていました。
グレード試験にすべてを支配されていた生徒たちが、このように技術から少し離れて、視野を変えてみたことで、現在自分が向き合っている管楽器技術が仕事としてどのように貢献できるのか、技術のみならず大きい視野で物事を考えマルチに活躍することの大事さも感じることができたようです。
■課題をいっぱい背負い、冬期休暇へ。
数年に1度といわれる寒波が日本を襲った27日。
アカデミーでは午前中に大掃除を行い、4月からお世話になった実習室や自分の机・万力、工具たちをきれいにしました。
午後は一斉帰省。
大きな荷物と工具、課題を抱えて、バスに乗り込みました。
管楽器修理技術は楽器の吹奏と似ています。少しドライバーを握らないだけで感覚や腕が鈍るのです。
管楽器技術者初心者マークの生徒たちならなおさらです。
年始から全力で高い壁に挑むべく、帰省でうれしいながらも緊張感も入り混じった表情で帰省していきました。
今後も生徒・講師共に奮闘して参ります!