21期生奮闘記~3月~
■まだまだ走り続ける21期生
3月に入り修了式までの時間が刻々と迫っている中、それぞれグレード試験の進捗具合と実質的な時間とのにらめっこ。
9科目(フルート・クラリネット・サックス・ピッコロ・トランペット・トロンボーン・ホルン・オーボエ・ファゴット)というリペアグレードを1年間で取得することは容易なことではありません。
技術を習得すること、物事には期限があるということ、どの仕事においても立ちはだかる厳しい壁にぶち当たりもがき苦しんだこの1年。
それぞれがこの1年の集大成として区切りを迎えました。
と、のんびりできるわけではなく、教育楽器研修と打楽器研修が待ち構えていました。
小学生時代に使った経験のある鍵盤ハーモニカ。
ヤマハのピアニカの構造と特徴、そして分解組立・パーツ交換・調律と管楽器並みのカリキュラム。
写真は新しく組み込むリードプレートの検品風景。
間髪いれず始まった打楽器研修。
今回は作業頻度の多いティンパニのヘッド交換・調整です。
技術サービスグループの染井講師・坂巻講師により熱い講義が繰り広げられました。
■それぞれの思いと修了式
桜が咲き始めた3月20日。
生徒が1年間生活したヤマハ愛野寮の近くにあるエコパスタジアムの1室で執り行われた『第21期ヤマハ管楽器テクニカルアカデミー 修了証書授与式』。
来賓の方々や大勢の父兄の皆様の拍手に迎えられ、第21期生14名が晴れやかな表情で修了証書を受け取りました。
来賓の方々からの今後への期待の激励のお言葉、福澤所長から1人ひとりに贈られた温かいお言葉に笑顔と涙がこぼれました。
今日が終わりではなく、今スタートラインに立ち学生時代に夢みた、管楽器修理技術者とういう職業に足を踏み入れた生徒たち。
それぞれの場所で楽器業界を盛り上げてくれることを願います。
この場をお借りして、21期生にエールを!
『継続は力なり!』
また、元気なお顔を拝見できることを楽しみにしております!
アカデミーも、新しい春を迎えようとしています。
このヤマハ管楽器テクニカルアカデミーは、昭和53年のリペアスクールから始まり、単科コース、本科、総合コースと時代と共に形を変えて繋がってきた40年の歴史。
22期は17名の生徒を迎えます。
4月からはまたヤスリ掛け基礎からのスタートです。
1年間、『21期奮闘記』と共に応援していただき誠にありがとうございました。
ヤマハ管楽器テクニカルアカデミー
講師一同