コードについて学ぶ
第3回 セブンスコードについて
I. 和音(コード)の基礎
I-1. 平均律と純正律
平均律とは、オクターブを12の半音に平均等分したものです。現在のピアノの調律がそうです。この方法によって、どんな調への移調、転調も可能になりました。
この平均律に対して、純正律というものがあります。これは響きは美しいのですが、移調や転調ができません。
この平均律に対して、純正律というものがあります。これは響きは美しいのですが、移調や転調ができません。
I-2. 移調
さて次の譜例を見て下さい。
はハ長調(Cmajor)、 はニ長調(Dmajor)、 は変イ長調(A♭major)です。音の高さに違いがあるものの、全く同じメロディーとリズムです。ハーモニーも変わりません。これが調を移す、つまり移調ということです。
はハ長調(Cmajor)、 はニ長調(Dmajor)、 は変イ長調(A♭major)です。音の高さに違いがあるものの、全く同じメロディーとリズムです。ハーモニーも変わりません。これが調を移す、つまり移調ということです。
I-3. 転調
調が変化することを転調といいます。
少しずつ新しい調に変化していったり、突然変化したり、変化したと思ったらすぐ戻ったりと、転調は様々です。これについては、次回話題にしましょう。
さて、前回までは三和音のコードネームについて学びましたが、今回は四和音、つまり、セブンスコードの登場です。このセブンスコードはM7、m7とかついてきますので、これらのアルファベットと7という数字に気をつけて下さい。ポピュラー音楽はこのセブンスコードが主体です。
少しずつ新しい調に変化していったり、突然変化したり、変化したと思ったらすぐ戻ったりと、転調は様々です。これについては、次回話題にしましょう。
さて、前回までは三和音のコードネームについて学びましたが、今回は四和音、つまり、セブンスコードの登場です。このセブンスコードはM7、m7とかついてきますので、これらのアルファベットと7という数字に気をつけて下さい。ポピュラー音楽はこのセブンスコードが主体です。
II. セブンスコードのコードネーム
II-1. 長音階におけるセブンスコード
譜例を見て下さい。
まず下に表記された和音記号を見て下さい。そうです。四和音にはI7、II7、III7~のように、和音記号に右下に小さく7の数字が付きます。I7(いちのしちの和音)と読みます。コードネームの表記と読み方は以下の通りです。
どうですか。少し複雑になってきましたね。でも響きはうっとりするようないい感じでしょう。
まず下に表記された和音記号を見て下さい。そうです。四和音にはI7、II7、III7~のように、和音記号に右下に小さく7の数字が付きます。I7(いちのしちの和音)と読みます。コードネームの表記と読み方は以下の通りです。
CM7 [C△7、Cmaj7] | シー・メージャー・セブン |
Dm7 | ディー・マイナー・セブン |
G7 | ジィー・セブン |
ビー・マイナー・セブン・マイナス・ファイブ | |
ビー・マイナー・セブン・フラット・ファイブ | |
ビー・マイナー・セブン・ハーフ・ディミニッシュ |
どうですか。少し複雑になってきましたね。でも響きはうっとりするようないい感じでしょう。
II-2. 短音階におけるセブンスコード(今回は和声短音階とする)
譜例を見て下さい。
もちろん、下に記された和音記号は長調と同じです。
長調には出てこない短調にのみあるコードネームの読み方は、以下の通りです。
※( )内は長調、短調ともに別の表記の仕方です。又、今回、短調のIII7は扱いません。
短調におけるセブンスコードはいかがですか。これ等も、ポピュラー音楽を聴いていると、よく耳にする響きですね。
もちろん、下に記された和音記号は長調と同じです。
長調には出てこない短調にのみあるコードネームの読み方は、以下の通りです。
AmM7[Am△7、Ammaj7] | エー・マイナー・メジャー・セブン |
G♯dim | ジー・シャープ・ディミニッシュ |
※( )内は長調、短調ともに別の表記の仕方です。又、今回、短調のIII7は扱いません。
短調におけるセブンスコードはいかがですか。これ等も、ポピュラー音楽を聴いていると、よく耳にする響きですね。
II-3. dim(ディミニッシュ)のコードについて
前回、Bm-5の三和音(CmajorのVIIの和音)がありました。これはコードネームについて書かれた本などにBdimと記されているものもあります。又、今回のセブンスコードのdimが、dim7と記されているものもありますので、注意して下さい。
さあ、これで基本的なセブンスコードは出そろいました。 いよいよ実践してみようの出番です。
さあ、これで基本的なセブンスコードは出そろいました。 いよいよ実践してみようの出番です。
III. 実践してみよう
今回取り上げる曲は皆さんおなじみのスコット・ジョプリンの作品「エンターティナー」の前半の部分です。
この曲はハ長調(Cmajor)ですね。ですから、もとになる和音はハ長調(Cmajor)の音階の上に積み上げられた三和音、四和音になります(II-Iの譜例参照)。しかし、それ以外の和音(□でくくったコードネーム)も4種登場しています。これは今回取り上げた転調とも関わりの深いものですが、一般に借用和音と呼ばれています。和音記号で表わすと、少し難しいですね。今回はあまり気にせず、コードネームで読み取って下さい。
どうですか。ずいぶん音楽の幅が広がって来た感じでしょう。この曲のもう少し詳しい説明は次回にして…。
次回はベースラインについて、和音進行の基本的ルールについて他をお話ししましょう。
この曲はハ長調(Cmajor)ですね。ですから、もとになる和音はハ長調(Cmajor)の音階の上に積み上げられた三和音、四和音になります(II-Iの譜例参照)。しかし、それ以外の和音(□でくくったコードネーム)も4種登場しています。これは今回取り上げた転調とも関わりの深いものですが、一般に借用和音と呼ばれています。和音記号で表わすと、少し難しいですね。今回はあまり気にせず、コードネームで読み取って下さい。
どうですか。ずいぶん音楽の幅が広がって来た感じでしょう。この曲のもう少し詳しい説明は次回にして…。
次回はベースラインについて、和音進行の基本的ルールについて他をお話ししましょう。