ヤマハ | CROSS STREET -音楽の街づくりプロジェクト

音楽の街づくり事業おとまち

otomachi

おとまち音楽の街づくり事業

プロジェクト

課題解決に向けた取り組み

テーマ：クラシックを身近に感じてもらう為のワークショップ

東京都交響楽団×おとまち

オーケストラを身近に感じてもらうために。
親子で楽しめるワークショップを開催。

課題

クラシックやオーケストラは身近な存在であることの認知
「より音楽を身近に感じてほしい」という東京都交響楽団の思いをカタチに
「子どもたちへ向けた参加型コンサート」をもっと気軽に参加できるものへ

提案

誰でも気軽に参加者以外も楽しめるワークショップの立案
開かれた空間でのワークショップの実施
手づくりトランペット、楽器体験コーナー、ピアノ解体ショーの立案と実施

成長の記録 01

「手づくりトランペットワークショップ」の実施
「手づくりトランペットワークショップ」の実施

成長の記録 01

「手づくりトランペットワークショップ」の実施

「本来、クラシック音楽やオーケストラはみんなの身近な存在」という都響の思い

東京都交響楽団は、1965年に東京オリンピックの記念文化事業として設立されたオーケストラです。定期演奏会を中心に、年間約60回の音楽鑑賞教室や、ハンディキャップを持つ方々のための「ふれあいコンサート」を通して、都内にとどまらず広くクラシック音楽を届けています。

そんな都響の取り組みのひとつが、都響メンバーが小中高生を2ヶ月間指導し、その結果発表としてホールで共演する演奏会を開く「都響とティーンズのためのジョイントコンサート」というプログラムです。同様のプログラムが国内では珍しかった1999年に開始され、毎年夏に開催する恒例のイベントとなっています。

その場で気軽に参加できる「ワークショップ」を

回を追うごとに評判を呼び、応募者が増え、今では定員以上の応募が来るというジョイントコンサートですが、練習から発表まで2ヶ月間の継続的な取り組みが必要なため、やや参加のハードルが高いことも事実です。そこで都響のみなさんは、もっと気軽に参加できるワークショップ形式のプログラムを開くことを決めました。

成長の記録 02

「開かれたワークショップ」に向けた取り組み
「開かれたワークショップ」に向けた取り組み

成長の記録 02

「開かれたワークショップ」に向けた取り組み

都響とおとまちのコラボによって実現した、3つのワークショップ

手づくりトランペット

ホースやクリアファイルといった、身近にある材料でトランペットをつくってみようというワークショップです。意外なものから楽器をつくり、音の出る仕組みを楽しく学ぶことができます。

楽器体験コーナー

普段はなかなか触る機会のない弦楽器や管楽器に実際に触れて、音を鳴らすことが出来るワークショップです。テレビや写真では見たことがあっても、実際に触るのは初めてという楽器たちを前に、子どもたちは真剣な表情で挑戦していました。

ピアノ解体ショー

ピアノは馴染みのある楽器ですが、その中身を見る機会はなかなかありません。そんな普段見ることの出来ないピアノの中身を、楽しいクイズや演奏を交えて大公開するのがこのワークショップです。
ピアノ工場のビデオを使ったクイズには、大人も子どもも全員参加で大盛り上がり。実際にピアノを解体し始まると、初めて見るピアノの一面に子どもから大人まで食い入るように見つめ、新しい発見に驚きを隠せない様子でした。

参加者以外も楽しめる「開かれたワークショップ」という考え方

参加者以外も楽しめる「開かれたワークショップ」に向けた取り組み

これらの都響とおとまちのコラボによるワークショップは、扉が閉まった教室ではなく、人通りがあって周りから見える場所で開催されました。
これは都響の「より音楽を身近に感じてほしい」という思いをより良いカタチで表現できるよう、おとまちスタッフが都響にご提案したことにより実現。とびらの向こうで限られたひとたちだけが楽しめるイベントではなく、通りがかった人たちが見学して一緒に楽しめるという、都響の願いをより具現化したイベントとなりました。

これらのワークショップをきっかけに、より大勢の子どもたちが音楽を身近に楽しんでくれることを、都響とおとまちは願っています。