【導入事例】♭flamingo 様 / ライブハウス / 大阪市
Japan / Osaka, Aug 2016
オープンより20周年を迎えるライブバー「フラットフラミンゴ」が、JR天満駅(大阪)周辺に移転・リニューアルを機に音響機材を一新。様々なアーティストのライブ、そしてライブレコーディングに対応するためにデジタルミキシングコンソール「TF1」が選ばれた。運営を行うオフィス・マリオネットの海井之善氏にお話をお伺いしました。
まずは簡単に、こちらのお店の紹介をしていただけますでしょうか?
「♭flamingo」というお店自体は20年ぐらい前からあります。私は「Marionette」というポルトガルギターとマンドリンのアコースティックユニットのマネージャーをやっていまして、自分達の拠点となるようなライブハウスが欲しいというのがありました。
また、「♭flamingo」側ももっと本格的なライブハウスにしていきたい、という考えがあり、じゃあ、一緒になって新しい店を作りましょうという話になりまして、本格的なライブハウスとして生まれ変わり、2016年4月にオープンしました。
最初にTFシリーズを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
ここはそんなにキャパが大きくないので、最初には誰でも使える方がいいということで、リニューアル前同様にアナログミキサーを考えていたのです。ただ、それに付随してライブレコーディングをマルチトラックでできるようにしたいとも考えていました。
しかし、そうすると、オーディオインターフェースが必要になりますよね?いちいち別に入れるよりは、最近のデジタルミキサーだとそれ自体がインターフェースになると聞き、デジタルミキサーの導入を考えるようになりました。それからいろんな機種を販売店の方に教えていただく中で、TFシリーズを実際に触らせてもらい、僕らがかつて経験したことがないほど使いやすいデジタルミキサーだと感じました。
高機能のものがそこに入っているので、このキャパのお店にはオーバースペックかなという心配もありましたけど、思い切って導入しました。
やりたいことと利便性を考え、TFシリーズが選択肢に上がったということでしょうか?
はい。しかし、オペレーターすべてがTFを使いこなせているわけではないので、実はアナログミキサーも併用しています。しかし、私がオペレートするときは必ず、TFを使用しています。
その方が圧倒的に自由度が高いし、完成度もクオリティーも高い。TFの音は、お客様などからも非常に好評で、「♭flamingoは音がいい」という評判がある程度できてきていまして、それはすごくメリットあります。このお店にはベストマッチだったかもしれないなと思っています。音は抜群に良いと思います。
アナログからTFシリーズに移行したときに何か感じたことはありましたでしょうか?
私はレコーディングでいつもDAWを使っているので、そういうものを使っている人にはわりといろんなことが分かりやすいというのはあります。勘で「ここをこう触っていったら、多分こうなるだろう」みたいなのはあるので。しかも、今までのデジタルミキサーって、どこをどう触ったら何が出てくるかっていうのが私からするとさっぱりわからなくて・・・
TFは初めて見たときに、とりあえず勘で触っていったらある程度のところまではわかりました。アナログ機器しか触ってない方には少し敷居が高いと思うんですけど、ちょっとでも何らかのデジタル機器に触れたことがあれば、かなり敷居の低いものだと思います。
TFシリーズを使用している時に、音は抜群に良いと先ほどお話をいただきました。それはどういう観点からのものでしょうか?
あまりデジタルっぽくなく、柔らかい感じがします。とがった感じのない音、深みのある音になっている・・・。アコースティックが主体ですので、それほどたくさんエフェクトを使っていませんし、これからもあまり使わないと思いますが、つまり、素の音が非常に良いということです。本当にそう思います。
あと、いろんなミュージシャンの要望にも応えやすいし、音づくりもかなり詰めていけている感じがします。 あとは、これはデジタルでは当たり前のことですけど、一回それをやってしまえば、同じ編成が来たら次の立ち上げが楽というのもあります。 お客様や、演奏されたミュージシャンの評判も良くて、基本的には満足してくださることが多いです。いいミュージシャンがいい音を出して満足してくれたから、お客様もすごく満足するという因果性みたいなものはできてきていると思います。
TFシリーズを使用してこれから挑戦してみたいことはありますか?例えばライブのマルチ録音はもうされましたか?
一応レコーディング自体はしていますが、それを単にためている段階です。マルチでさらっと録っておいて、今後使える時があったら使おうというぐらいの感じです。 最初は、録音の仕方もほとんど分からなかったですし、今でもそんなにしょっちゅうやっているわけじゃないから、販売店の方に「これ何でしたっけ」とか聞かないとわからないところは、たまに出てきます。
でも、やってみるとすんなりとできてしまいますね。 Gainを決めるのがTFシリーズの方でわりと簡単にできて、わかりやすいんです、グラフィック的に(※TFのGain Finder機能のこと)。録音の時には基本的にそれでやっとけばいいわけですから、そのへんの決め方をきちっとリハで掴みさえすればちゃんとできるっていうのが魅力的です。
今後このお店をどうしていきたいかなどはございますか?
いい評判をどんどん広めていって、「小さいけれどもあそこでやってみたい」というミュージシャンにどんどん活用してもらいたいです。
「あそこで演奏したい、見たい、聴きたい」・・・・それは目指さないといけないと思うし、そういう気持ちでここを作ったので、伝説のライブハウスにしていきたいと考えています(笑)
本日はありがとうございました。
LiVE&BAR ♭flamingo
データ
製品情報 | TF Series |
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