【導入事例】800°DEGREES 東京国際フォーラム店様 / レストラン / 東京

Japan/Tokyo Sep.2019

2012年にロサンゼルスで誕生し、本格的なカスタマイズピッツァをカジュアルに楽しめるピッツェリアとして世界的に人気を集める「800°DEGREES NEAPOLITAN PIZZERIA」。2019年2月、国内3号店となる「800°DEGREES 東京国際フォーラム店」が丸の内・有楽町にオープンしました。

店内のBGMシステムには、スピーカーシステム「VXS5」及び「VXS1ML」、サブウーファー「VXS10S」をはじめとするヤマハ音響システムが採用されました。

導入の経緯について、株式会社ルミネ営業本部業態マネジメント部長鈴木和馬氏、BGMを担当したMood Media Japan株式会社 取締役 植木美央氏、そして空間音響デザインを手掛けたヒランヤアクセス株式会社 代表取締役 藤田晃司氏にお話をうかがいました。

(左)株式会社ルミネ 営業本部 業態マネジメント部長 鈴木和馬氏
(中央)Mood Media Japan株式会社 取締役 シニアミュージックデザイナー 植木美央氏
(右)ヒランヤアクセス株式会社 代表取締役 空間プランナー 藤田晃司氏

はじめに「800°DEGREES 東京国際フォーラム店」のコンセプトを教えていただけますか。

鈴木氏:
「800°DEGREES NEAPOLITAN PIZZERIA」は2012年にLAで誕生し、本格的なナポリピッツァをカウンター形式でトッピングを自在にカスタマイズしてカジュアルに楽しめるピッツェリアで、米国西海岸を中心に全世界で15店舗を展開しています。日本では2015年のNEWoMan新宿を皮切りに南青山、次いで2019年に国内3号店となる当店をオープンしました。
客席数は約100席と、このエリアでは有数の大型店舗で、10名様程度でご利用いただける「VIP個室」も新しく用意しました。これまでも新宿・南青山と、それぞれ立地に応じてコンセプトを変えているのですが、当店では、「大人のラウンジ」というコンセプトを立ててチーム内で共有し、そこから当店だけの限定メニューですとか、家具、什器なども選んで行きました。ただ、あんまりちゃんとしすぎると今度は「抜け」感がなくなってしまいますので、発祥の地である西海岸ロサンゼルスのブランドらしさは残しつつ、丸の内の方々に受けて入れてもらえるような、「スタイリッシュな大人がくつろげる空間」作りを目指しました。
また店内に飲食スペースのほかに物販のエリアを設けまして、入口の「マーケット」コーナーで、デリボックスやベーカリー、800°DEGREESオリジナルグッズなどを販売しております。

店内の音響にこだわるというところは最初からコンセプトとしてあったのでしょうか。

鈴木氏:
はい、音響にこだわった空間にしたいと以前からチームで話しがありました。チームで音響的にデザインされたレストランなどを視察し、音響にこだわりのある空間の良さを実感したためコンセプトに盛り込みました。
全体として五感に訴える要素それぞれに力を入れましたが、音にしっかりこだわることで、「大人のラウンジ」というコンセプトを具現化できるのではと思いました。

株式会社ルミネ 営業本部 業態マネジメント部長 鈴木和馬氏

音響デザインを担当されたヒランヤアクセス株式会社 藤田様にうかがいます。音響デザインのコンセプトについてお教えください。

藤田氏:
店内の中央には、華氏800度でピッツァを焼き上げる「窯」があるのですが、そこからエネルギーが客席の方にやって来るというような大きなイメージで音空間をデザインしました。
まずは、入り口やウェイティングスペースにもスピーカーとサブウーファーを配置し、入った瞬間「音が豊かだ」と感じていただくことを意識しました。その後、カウンターの前でお客さんがトッピングを選んだり、焼き上がりを待つため90秒間滞在する仕組みになっているので、その楽しみのプロセスを音楽の面でも盛り上げてテンションを持続するように、会話も音楽も楽しめるという一連の流れを演出しました。

ヒランヤアクセス株式会社 代表取締役 空間プランナー 藤田晃司氏

ヤマハのスピーカーを多数、採用いただいていますが、それぞれをどのように使い分けているのですか。

藤田氏:
出したい音量、それから聴かせたい範囲によって使い分けています。サーフェイスマウントスピーカー「VXS5」はとにかく万能で音が良いので、前々から使用しています。小型でありながら指向性が広くて許容入力も高く、しかもコスト的にも非常にリーズナブルなので、とても重宝しています。
また、カウンター上とVIPルームに設置した天井埋込型のシーリングスピーカーには「VXC5F」を選定しました。当初はスタンダードタイプの「VXC6」にしたかったのですが、天井裏のスペースが限られていたため、薄型の「VXC5F」にしました。
加えて、低域も存在を意識させたかったので床に近い什器の部分にサブウーファー「VXS10S」を2台設置しています。店内左右の中央ライン付近にサブウーファーを置いたことで、それぞれのスピーカーの音が繋がり、全体でムラなく低域がカバーできるように設計しました。
一方、入り口近くの「マーケット」(物販スペース)に関しては、高域を補い繋げたかった為、小型の「VXS1ML」を採用しました。外観もシンプルでさりげなく設置できるので、気に入って使わせていただいています。
またシステム全体はマトリクスプロセッサー「MTX5-D」で、壁埋め込み型のコントローラーを使ってオペレーションできるようにしました。またMTX5-Dでは各スピーカーにフィルターと遅延を施し、位相が合うように設計しています。

店内でパーティーなどの催しもあるのでしょうか。

鈴木氏:
はい、貸切プランをご用意していまして、プロジェクターでスクリーンに映像を投影することも可能です。その場合、ヤマハの壁埋め込み型コントローラーを導入しまして、ここでマイクやBGMなどのオペレーションを一括管理しています。コントロールパネルでは、用途ごとに音質を切り替えられるようになっていて、パーティーや、週末やコンサート終了時の盛り上がっている時間帯などに、細かく対応できるようになっています。とても分かりやすいので、店舗のスタッフがパーティーの進行や状況の変化に対して迷わず操作でき、助かっています。

音楽コンテンツを手掛けられた植木様におうかがいします。どんなコンセプトでBGMを選ばれたのでしょうか。

植木氏:
「大人のラウンジ」というコンセプトは当初からお聞きしていたのですが、内装がとてもシックで落ち着いた感じに出来上がってきて、それに合わせて音楽も張り切るとキャッシュオンのピッツェリアという本来の姿から離れて行ってしまうので、音楽でバランスを取りたいということを伺いました。そこで80年代風のモダンレトロな香りのあるファンクやソウルを選んで、自由な遊び心と大胆さ、そしてメリハリのあるサウンドで、大人の遊び場のようなカジュアルでノリの良い雰囲気を作るようにしました。

スタイリッシュになりすぎると敷居が上がってしまうということもあるのでしょうか。

植木氏:
そうですね。流す音楽によって、雰囲気はがらりと変わります。800°DEGREESには「プレミアムファストカジュアル」というコンセプトがあって、自分で選んで目の前で焼きあがったアツアツのピザを、スタイリッシュな店内で楽しめるという業態です。プレミアムでもありカジュアルでもあるというユニークなバランス感と、セルフサービスの躍動感、ピザ窯の熱気などを、音楽でも表現するのが大切と考えています。

Mood Media Japan株式会社 取締役 シニアミュージックデザイナー 植木美央氏

「音」について、お客様からの評判はどうでしょうか?

鈴木氏:
音楽・音響を含めてですが、お客様から、「空気感が良い」という声をたくさんいただいています。当店はセルフサービス・セミセルフの業態ですが、それでいて食材や音響にはしっかりこだわっていて居心地も良いというギャップがあり、そこを評価いただいています。お客様からのお褒めの言葉は、照明や内装だけが良いといった単独の要素ではなかなか得られませんので、狙い通りでした。
音環境を綿密にデザインいただいたことによって、すごく店舗の空間を引き締めてもらっているといいますか、スタイリッシュで贅沢な「大人のラウンジ」という当店のコンセプトの具現化に大きく貢献していただいていると感じています。

本日は貴重なお話ありがとうございました。

800° DEGREES 東京国際フォーラム店
http://800degreespizza.jp/

Mood Media Japan株式会社
https://moodmedia.jp

製品情報
スピーカーシステム VXS5VXS1MLBVXC5F
サブウーファー VXS10S
マトリクスプロセッサー MTX5-D
パワーアンプリファイアー XMV8280XMV4280
デジタルコントロールパネル DCP4V4S-USDCP1V4S-US