【導入事例】RIVAGE PMシステムが“Rock In Rio 2019”をサポート

Rock In Rioには、毎年ラテンアメリカ、スペイン、ポルトガルから、世界的なロックバンドが集結します。2019年は、リオデジャネイロのバラオリンピックパークで7日間にわたって開催され、毎日10万人の観客が来場しました。5つの会場で、ヤマハのデジタルミキシングシステムRIVAGE PMシステムが採用されました。

Rock in Rioは、1985年に10日間のフェスティバルとして初開催され、その後25年の間に、リオで2回、リスボン・マドリードでも開催されました。2010年からは複数ステージを構える毎年開催のイベントに成長し、今ではリオとリスボンでの交互開催に加え、関連イベントも催されています。

ブラジル大手SRレンタルカンパニーのGabisom Audio Equipment社は、フェスティバルの全ステージで音響システムを担当しており、今年はヤマハRIVAGE PMシステムをメインの音響卓に指定しました。MundoステージのFOHとモニター卓にはRIVAGE PM10、Sunsetステージにはモニター卓用に2台のRIVAGE PM7、New Dance Orderステージには、FOH用に3台目のRIVAGE PM10、Espaço Favelaステージのモニター用にはCL5が使用されました。

ヤマハミュージックブラジルのテクニカルサポートチームは、Gabisom社と協力し、ヤマハのシステムに馴染みのないエンジニア向けに技術的なサポートやトレーニングを行うことでシステムを構築しました。

「革新的で柔軟なデザイン性と操作性が決め手となり、RIVAGE PMシステムは選定されました。」と、ヤマハのプロオーディオテクニカルサポートのMatheus Madeiraは述べています。「ミックスエンジニアは96チャンネルのRupert Neve DesignsによるSILKプロセッシングで音質を向上させることが可能です。さらにパッチの柔軟性により、フェスティバル中のあらゆる状況に対応できました。」

Foo Fighters、 Black Eyed Peas、Nickelback、ブラジルの伝説的なメタルバンドSepultura、Brazilian Symphonic Orchestra (OSB) 等、フェスティバルでRIVAGE PMシステムを使用したアーティスもそのフレキシビリティを高く評価しました。これはRIVAGE PMシステムが、最大規模のステージにおいて、どんなジャンルの音楽でも柔軟に対応できることを示しています。

RIVAGE PM10はFoo FightersのステージでもモニターエンジニアであるIan Beveridge氏に採用されました。Beveridge氏は、「私自身も過去に経験していますが、観客を前にして操作卓が動作しないのは悪夢です。バンドにも、モニターに対していかなる不安や疑念を持たせないことが重要です。RIVAGE PMシステムならばその心配がありません。私は本番のミキシングに集中することができ、それはバンドにモニターエンジニアを信頼してもらうことにもつながります。重要なことは、RIVAGE PMシステムで、私が想像したこと全てが実現できることです。これまでできなかったことが数多く実現できるようになりました。」と述べています。

Foo FightersのFOHエンジニアであるBryan WorthenもまたRIVAGE PMシステムを称賛します。彼は地元のエンジニアに交じってヤマハのトレーニングに参加しました。「RIVAGE PMシステムこそ人生に必要なものです！」と彼は言います。

「RIVAGE PMシステムはRock in Rioで初採用されましたが、これは南米のアーティストの多くのエンジニアにとっても初めての経験でした。」とMatheus氏は言います。「RIVAGE PMシステムを使用した全てのエンジニアは、音質の高さと操作のシンプルさに驚き、サウンドチェックや本番でのサポートにも満足してくれました。」

「Rock in Rioは、ラテンアメリカのライブエンターテインメントの市場動向をリードすることで知られています。RIVAGE PMシステムを幅広いミキシングエンジニアに紹介する素晴らしい機会となりました。」とヤマハミュージックブラジルのプロオーディオ責任者、Caio Lenziは言います。「我々は、Gabisom社が今年のフェスティバルのためにRIVAGE PMシステムを選んだことを非常に嬉しく思います。今後ラテンアメリカでRIVAGE PMシステムの採用が促進されると確信しています。」

また、ヤマハミュージックブラジルは、ブラジルのテレビ局Rede Globo社とDolby社とのパートナーシップにより、ヤマハのオーディオシステムによる4.1.4チャンネルのDolby Atmosのイマーシブインスタレーションを構築し、フェスティバルのGloboplay VIPゾーンで披露しました。Mundoステージに近い場所に設置されたインスタレーションでは、音源はGlobosat社のエンジニアによってQL5でプリミックスされ、パワードスピーカーDZR10-DとパワードサブウーファーDXS15XLF-D、シーリングスピーカーVXC8で構成されるAtmosシステムで再生されました。

「著名なアーティスト、俳優、女優を含むVIPゲストには、これまで経験したことの無い臨場感あふれるライブサウンドを体験してもらいました。」と語るGiuliano Quiquetoは、Vinícius Mulieriとともに、Globoplay VIPゾーンをサポートしました。「Globo社のスタッフはヤマハのプロオーディオ機器の卓越した品質に驚き、ある上級幹部には「Rock in Rioで最高のサウンドエクスペリエンス」と評していただいています。」