【導入事例】梅花女子大学 様 / 教育機関 / 大阪
Japan/Osaka Jul.2021
1878年(明治11年)に創設された梅花女学校を前身とし、2023年には創立145年を迎えるという歴史を持つ梅花女子大学。その緑と四季折々の花に包まれたキャンパスは、大阪北部に広がる小高い丘にあります。
このたび梅花女子大学にヤマハのスピーカーシステム「VXL1B-24」などが導入されました。その使用用途や選定理由、導入後の感想などについて、学校法人梅花学園 総務部長 平木 宏行 氏、総務部 有吉 ひかり 氏、ソプラノ歌手 十鳥 可奈子 氏にお話をうかがいました。
「チャレンジ&エレガンス」をスローガンに
キリスト教精神に基づいた女子教育を行う梅花女子大学
最初に梅花女子大学について簡単にご紹介いただけますか。
平木氏:
梅花女子大学は創設以来一貫してキリスト教精神に基づく女子教育を行っており、今日「チャレンジ&エレガンス」という言葉を掲げ、愛と奉仕の精神を備える自立した女性を育成することを使命としています。ここ北摂に位置する茨木ガーデンキャンパスは4学部9学科があり、教職員と学生が一体となって学び合うような教育環境を提供しています。
このたび梅花女子大学でヤマハスピーカーシステム「VXL1B-24」を導入いただきました。設置されたのはどんなスペースなのでしょうか。
平木氏:
学生会館の3階のカフェテリアのスペースです。梅花女子大学では定期的にオープンキャンパスを開催しておりまして、カフェテリアはケーキのバイキングやお食事をしていただく会場としても活用しています。
カフェテリアでの生演奏のために「VXL1B-24」を導入
カフェテリアに音響機器を導入したのはなぜですか。
平木氏:
カフェテリアには以前、古いアップライトピアノが置いてあって、オープンキャンパスのケーキバイキング時にピアノで生演奏をしていました。その時はスピーカーもなく、生音だったんです。後にそのピアノは梅花女子大学教育後援会から寄贈していただいたヤマハのグランドピアノに入れ替わり、PA機器で拡声するようになりました。
このたび「VXL1B-24」を導入いただいた理由を教えてください。
平木氏:
カフェテリアでPA機器を使って拡声しているわけですが、ここが非常によく響く空間で、音が響きすぎてしまうのです。オープンキャンパスでは十鳥さんや有吉さんに演奏していただいていますが、素晴らしい演奏なのに、音が反響でモワモワしてよく聴こえないのです。お客さまも音がよく聴こえないので音楽を諦めてしまって、ケーキに夢中になってしまう。これをなんとかしたいと思っていました。
十鳥氏:
カフェテリアは本当に響きが強くて、特にステージから遠い場所だとワンワンと反響してしまって音もMCも聞き取れませんし、アンケートでも「音が聴こえづらい」という意見をいただいていました。またステージで演奏している私たちも1小節前の音が響いているように感じられて非常に演奏しづらいと感じていました。一度スピーカーの再生音を大きくしたこともあるのですが、同時に反響も大きくなってしまうので、全く改善しなかったんです。
平木氏:
そこで楽器店さんに相談したところ、ちょうどヤマハさんから響きが多い場所でも音が届きやすい新しいスピーカーが出たので試してみませんかとご紹介いただいたのが、このVXLというスピーカーでした。
カフェの後方まで音が明瞭に届き、響き方が劇的に改善
VXL1B-24を試してみていかがでしたか。
十鳥氏:
全く違いました。今までの悩みがまるで嘘のように解消されて驚きました。
平木氏:
響き方が劇的に変わりました。音の芯が後方まではっきり聴こえるようになったんです。
有吉氏:
私もテストに参加しましたが、カフェの後方でも演奏がしっかり聴こえました。かといってうるさいわけではないので、食事を楽しみながら会話もできる心地よい音量で、とてもバランスのいい響きになったと感じました。
平木氏:
テストの結果、ぜひこのスピーカーを使いたいと思ったのですが、導入に当たっては費用の問題がありました。同窓会へヤマハのスピーカーの話をしたら、同窓会が寄付しますのでぜひ購入してください、というありがたいお申し出をいただき、トントン拍子で導入に至りました。
現在導入されているシステムについて教えてください。
平木氏:
ステージの両脇に上に「VXL1B-24」、下にサブウーファーの「DXS15mkII」という低音再生用のスピーカーを設置し、パワードミキサー「EMX5016CF」を使って鳴らしています。サブウーファーは歌劇団のダンスといったビートの効いた楽曲の時には使っていますが、ピアノや歌などのオープンキャンパスでの演奏では使っていません。モニター用には以前使用していた「STAGEPAS 400i」を活用しています。私どものステージは、ピアノも含めてすべてヤマハの製品で、教育後援会や同窓会の支援で成り立っています。
今後はアンサンブル、合唱、ミニオーケストラでも使用したい
実際に運用してみて使い勝手はいかがですか。
十鳥氏:
私は普段クラシックを演奏しているので音響機器には不慣れですが、電源を入れてちょっと操作するだけで本当にクリアに聴こえてくれるので、とっても助かっています。
平木氏:
操作はシンプルで問題なく使えています。ただ最近は欲が出て来て、さらに音響の操作を覚えて、コンサートホールのような、お客さまが音に包み込まれるような音響を目指したいと思っています。
「VXL1B-24」を使って今後やってみたいと思うことはありますか。
十鳥氏:
私はいろんな楽器を入れたアンサンブルをしてみたいと思っています。今までフルートやバイオリンなどを入れてやったことがありましたが、ジャズのドラムやベースを入れて、リズムのある音楽もやってみたいですね。このスピーカーならそういった曲も綺麗に再生できるのではないかと思っています。
有吉氏:
私は合唱をやってみたいです。合唱は今、コロナ禍で難しいですが、落ち着いたら、ぜひやってみたいです。もともとここは教会のような響きがあるなかで、新しく導入したスピーカーなら歌詞もしっかり聞こえるでしょうし、どんなふうにハーモニーが響くのか、とても興味があります。
最後に平木さん、お願いします。
平木氏:
オープンキャンパスのお食事でサプライズ的に生演奏があるのは、おそらくうちだけじゃないかと思っているんですね。それは、この十鳥さん、有吉さんというお二人の演奏家のおかげなんですが。今回はヤマハさんのいいスピーカーが入りましたので、カフェでの生演奏は今後も続けていきたいと思っています。先ほど十鳥さんからアンサンブルの話がでましたが、私はいずれ管楽器も入れてミニオーケストラみたいなことをやってみたいなと思っています。その時はぜひコンダクターをやらせていただきたいですね(笑)。
本日はご多忙の中、ありがとうございました。
梅花女子大学
https://www.baika.ac.jp
製品情報
スピーカーシステム | VXL1B-24 |
サブウーファー | DXS15mkII |
パワードミキサー | EMX5016CF |
PAシステム | STAGEPAS 400i |