【導入事例】公益社団法人日本マーケティング協会 様 / セミナールーム / 東京

Japan/Tokyo Oct.2022

1957年の設立以来、産学協同の下でマーケティングの理論と技法の研究を行い、その普及に尽力してきた「公益社団法人日本マーケティング協会」。このたび東京本部のアカデミーホールの改修に伴い、ラインアレイスピーカー「VXL1B-16」をはじめとするヤマハの音響機器が導入されました。

導入の理由と使い勝手などについて、公益社団法人 日本マーケティング協会 マーケティング開発事業局 局長 川井 直人 氏、同 マーケティング開発事業局 検定事業部 部長 河野 安彦 氏、同 出版・プロモーション局 部長 松熊 慎一郎 氏、同 教育研修事業局 部長 中村 佳代子 氏にお話をうかがいました。

日本マーケティング協会 マーケティング開発事業局 検定事業部 部長 河野 安彦 氏(左端)
同 出版・プロモーション局 マネージャー 松熊 慎一郎 氏(左から2番目)
同 マーケティング開発事業局 局長 川井 直人 氏(右から2番目)
同 教育研修事業局 部長 中村 佳代子 氏(右端)

教育事業で使用するアカデミーホールでヤマハの音響機器を導入

公益社団法人 日本マーケティング協会について教えてください。

川井氏:
日本マーケティング協会は日本にマーケティングという概念を普及させることを目的として設立した公益社団法人で、1957年に設立、現在65年目を迎え、約420〜430社の会員企業が在籍しています。

私たちの主な活動は4つあります。1つめがマーケティングに関する教育、2つめが最新の情報の発信・提供、3つめが会員企業のみなさまを中心とした各社のネットワーク構築、そして4つめが会員企業の製品やサービスのPRです。中でも特に重要なものがマーケティングに関する教育事業です。教育事業としては入門者向けの「マーケティング・ベーシックコース」から現場で長をやっているような40歳前後の中堅クラスに向けた「マーケティング・マスターコース」、さらには部長クラスの方向けに「エグゼクティブコース」の3コースがあり、その他にも単発のセミナーやワークショップを開催しています。東京本部と札幌、大阪、福岡の各支部を合わせて年間50本ほどのセミナーを開催しています。

日本マーケティング協会 マーケティング開発事業局 局長 川井 直人 氏

このたびヤマハの音響機器を導入いただいたのはどんな部屋なのでしょうか。

川井氏:
今申し上げた3つのコースの教育事業や、その他セミナーを開催するアカデミーホールというセミナールームです。この部屋は通常パーティションで2部屋に分割されていますが、パーティションを外すと約130名を収容できる大きなセミナールームとしても活用できます。また4、5人で机を囲んでワークショップを実施することもありますし、机を組み直して懇親会場としても使用し、会員様や参加者同士が親睦を深めてネットワークを築く場にもなります。そのように様々な用途で使用する空間です。

日本マーケティング協会「アカデミーホール」

コンパクトなのにクリアな音声がセミナールームの隅々にまで届く「VXL1B-16」

今回ヤマハの音響機材を導入する前は、どのような音響システムを使っていたのですか。

松熊氏:
以前は他社の天井吊り下げ型のスピーカーを使っていました。部屋の四隅に設置してあったのですが、カバーできるエリアが狭かったため、席によっては音が聴き取りにくいという声がありました。ですからセミナーを行う際、下から長い棒を使って参加者が座っている席の方向にスピーカーの向きを変えることもありました(笑)。

日本マーケティング協会 出版・プロモーション局マネージャー 松熊 慎一郎 氏

改修が行われたのはいつ頃だったのですか。

中村氏:
2019年の年末、ちょうどコロナ禍がはじまる直前くらいです。その改修でプロジェクターを更新し音響システムも更新しました。

日本マーケティング協会 教育研修事業局 部長 中村 佳代子 氏
教壇の両サイドに合計2台のラインアレイスピーカー「VXL1B-16」が設置された
音響ラック。ラックにはLCDディスプレイ搭載ウォールマウントコントローラー「MCP1」、L2スイッチ「SWR2100P-5G」、マトリクスプロセッサー「MTX5-D」、パワーアンプリファイアー「PX5」が収納されている
リモート参加者のために用意されたユニファイドコミュニケーション マイクスピーカーシステム「YVC-1000」

ヤマハの音響システムに変わって、具体的にどんな点が良くなったと感じましたか。

松熊氏:
まず音が飛躍的に良くなりました。非常にスリムでコンパクトな2本のスピーカーだけで、セミナールームの後方まで音声が明瞭に届くのが驚きです。以前は十分な音量を出す際ハウリングも常に気にかけていましたが、このスピーカーだとその心配も無くなりました。

中村氏:
私も同感で、一番後ろの席に座っていても、全く問題なく音声がとてもきれいに聞こえます。以前より音量が大きくなった、うるさくなったというわけではなく、むしろクリアな音が直接的に聞こえてきます。それとスピーカーが部屋の四隅ではなく前の2つになったので、常に話者、スクリーンの方向から音が聞こえるのも自然に感じられ、前よりもセミナーに集中できる環境になったと思います。

河野氏:
参加者の側からすると、壇上がビジュアル的にずいぶんスッキリしました。ラインアレイスピーカー「VXL1B-16」はとても細長くてコンパクトなので、スピーカーであることが気づかない方が多いです。

セミナーの参加者からも、「見た目が変わったね」というのを一番よく聞きます。やっぱりスタイリッシュってすごい大事なんですよね。会場に入った時の雰囲気が変わります。

日本マーケティング協会 マーケティング開発事業局 検定事業部 部長 河野 安彦 氏

コロナ禍を経て、これからがヤマハの音響機器の本番

使い勝手に関して改善点はありますか。

松熊氏:
使い勝手も大幅に向上しました。以前はマニュアルを見ながら複数の機器の配線をいじらないと音が出ないケースもあり、素人には使い勝手の悪いシステムでした。改修してデジタルプロセッサーが中心になってからはスイッチを入れるだけで快適に使えます。逆に音響ラックの機器の部分には「触らないでください」と書いてあります。素人がいじると適正に調整された設定が変わってしまうので(笑)。

東京本部のアカデミーホールで開催されたセミナー風景

コロナ禍でセミナー業務では苦労されたかと思いますが、現在はいかがでしょうか。

川井氏:
コロナ禍の時は「会場に来ないでください」、その後ちょっと前までは「来たい方は来てください」という方針でしたが、やっと最近では対面を前提としたセミナーの開催が増えてきました。

河野氏:
つい最近も久しぶりに約50名の参加者を集めてイリノイ大学の先生を招いてのデジタルマーケティングのセミナーが対面方式で開催されました。やっと対面でのセミナーが普通になりつつある時期になってきたのかもしれません。いよいよこれからが本番ですので、今後は会員のみなさまに、ヤマハの音響機器の素晴らしさを味わっていただける機会が増えてくるかと思います。

本日はお忙しい中ありがとうございました。

公益社団法人 日本マーケティング協会
https://www.jma2-jp.org/

製品情報

ラインアレイスピーカー VXLシリーズ
パワーアンプリファイアー PXシリーズ
マトリクスプロセッサー MTX5-D
マイクスピーカーシステム YVC-1000