デジタルミキシングシステム「RIVAGE PMシリーズ」ファームウェアV6.0をリリース
デジタルミキシングシステムRIVAGE PMシリーズのファームウェアV6.0をリリースしました。
メジャーアップデートとなるRIVAGE PMシリーズV6.0は、理想の操作環境を実現するパワフルなマクロ機能「Genius.lab」、音作りのバリエーションをさらに広げるプラグイン「Interphase」、全てのチャンネルで使用可能なダイナミクスプロセッサーの新タイプ「FET LIMITER」と「DIODE BRIDGE COMP」など様々な機能を追加し、柔軟性を突き詰めた快適なワークフローを提供します。
「Genius.lab」は、一連の操作をまとめて呼び出せるマクロを定義することでオペレーションを飛躍的に効率化する新機能です。各キーやフェーダーの操作、MIDIメッセージなどをトリガーにして、任意の操作を実行できます。例えば、User Defined Keysを押すことによって、指定した複数チャンネルのInput AをBに切り替えるという一連の操作の実行が可能で、複雑なオペレーションを一つのトリガーだけで行なえます。「Genius.lab」は、エンジニアのアイデア次第で様々な操作の簡略化や、複雑な操作が実現でき、快適なワークフローのための環境をエンジニア自身でつくることができます。
「Interphase」は、Delay、Polarity、位相オールパスフィルターを備え、二つのチャンネル間の位相を調整できるプラグインです。ベースのマイク/ラインや、スネアのトップ/ボトムや、バスドラムのキックイン/アウトなどの二つのチャンネル間の位相調整が自在に行なえ、楽器音のエネルギーを大きくしたり、好みの音色に変えることができます。
また、チャンネルダイナミクスの新たなタイプとして「FET LIMITER」と「DIODE BRIDGE COMP」を追加したことで音作りの幅がさらに広がりました。さらに、「MIX BALANCE」パラメーターの追加により、原音とコンプレッションサウンドのバランスを調整でき、パラレルコンプレッションも可能になりました。
CUSTOM FADER BANKの設定内容をシーンリコールに追従するモードも追加し、快適な操作環境を構築するための手段が増えました。
その他、SUPPORTED DEVICEへのDM7シリーズ、DM3、DME7、Tio1608-D2の追加、PAN設定のLR NOMINAL追加、OutputバスへのPhase機能の追加、OMNI OUTとRY16-DAの出力端子の対応負荷インピーダンスの追加といった様々な新機能を搭載しています。詳細は以下のリンクをご覧ください。
ヤマハ株式会社 音響事業本部プロフェッショナルソリューション事業部グローバルマーケティング&セールス部長 Thomas Hemeryのコメント:
お客様からの声を取り入れ様々な新機能を搭載したRIVAGE PMシリーズV6.0は、効率的なオペレーション、理想の音作りを可能にする多彩なツールを提供し、幅広いお客様にとって有益なアップデートになると確信しています。
ヤマハRIVAGE PMシリーズはこれからもパワフルで柔軟なシステムと快適なミキシング体験を提供していきます。