デジタルミキシングコンソール「DM7シリーズ」用最新ファームウェアV1.60およびオーディオインターフェースカード「PY64-D」をリリース

2024年12月19日

ヤマハ株式会社(以下、ヤマハ)は、様々な新機能を追加したデジタルミキシングコンソール「DM7シリーズ」用最新ファームウェアをリリースし、さらに、多機能なオーディオインターフェースカード「PY64-D」を新たに発売しました。これらを組み合わせることにより、柔軟性に富んだ快適なワークフローを提供します。

最新のファームウェアV1.60は、「DM7シリーズ」の拡張パッケージ「Theatre Package」にイマーシブな音環境を創り出すオブジェクトベース方式の音像制御システム「AFC Image」のリモートコントロール機能を追加し、ライブ環境下でイマーシブな体験を実現する効率的なワークフローを提供します。また、「Broadcast Package」には5.1chサラウンド用のパンニングとモニタリング機能を追加しました。

AFC Image Control

5.1 Surround Setup

最新ファームウェアV1.60はDigital Audio Labs社とのコラボレーションにより、パーソナルモニターシステム「Livemix」をサポートしました。また、ヤマハのデジタルミキシングコンソールとしてははじめて、コンソールファイルをUSBメモリーやコンソール内蔵ストレージに保存できるようになり、柔軟なデータバックアップが可能となりました。

さらに、新ファームウェアには「DM7シリーズ」とアプリケーション「MonitorMix」を組み合わせて使用する際のバスロック機能を追加しました。これにより、「MonitorMix」に接続するバスをユーザーが選択できるようになり、誤ったバスに接続するリスクを低減します。

11月に発表の「PY64-D」は、「DM7シリーズ」のDante入出力を拡張できる、サンプリングレートコンバーター(SRC)機能を搭載したオプションカードです。異なるサンプリング周波数の機器が存在するシステムにおいてもシンプルな接続を可能にします。SRCのON/OFFモードは「DM7シリーズ」本体から切り替えることができます。

「PY64-D」は64チャンネル入出力(96kHz)に加え、Primary端子とSecondary端子を備えてリダンダント接続およびデイジーチェーン接続にも対応します。

ヤマハ株式会社プロフェッショナルソリューション事業部長のThomas Hemeryは、次のように述べています。「コンパクトな『DM7シリーズ』の直感的に使える先進的な機能を、多くのお客様にご活用いただいていることをうれしく思います。最新ファームウェアV1.60と『PY64-D』により、『DM7シリーズ』は、様々な形態のライブサウンドシステムにおいて、さらに強力で柔軟なソリューションを提供できるようになります。」

「PY64-D」と「DM7シリーズ」ファームウェアV1.60へのアップデートについては以下のリンク先をご覧ください。

*「PY64-D」をご利用いただくには、「DM7シリーズ」をファームウェアV1.60にアップデートする必要があります。

Yamaha Audio Interface Card PY64-D

PY64-D 新製品

希望小売価格: オープンプライス

オーディオインターフェースカードPY64-Dは、オーディオネットワークソリューションDanteに対応し、最大64 チャンネル、 サンプリングレート96kHzでのデジタル入出力が可能です。サンプリングレートコンバーターを搭載し、サンプリングレートが異なる機器を接続することができます。